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北朝鮮、中国に今年4千億ウォン台の石炭を密輸 米紙報道

北朝鮮、中国に今年4千億ウォン台の石炭を密輸 米紙報道

Posted December. 09, 2020 08:48,   

Updated December. 09, 2020 08:48

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国連の制裁で石炭輸出が禁止された北朝鮮が、今年1月から9月に中国に最大4億1千万ドル(約4452億ウォン)分の石炭を輸出していたことが明らかになった。北朝鮮船舶は、北朝鮮の国旗を堂々と掲げて運航し、制裁に穴が空いていると指摘されている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは7日(現地時間)、米国務省官僚のインタビューと国務省が提供した衛星写真に基づいて、「北朝鮮船籍の船舶が去る1年間、中国、寧波-舟山地域で数百回、石炭を積み替えた」と報じた。具体的に8月12に日撮影された衛星写真には、北朝鮮の国旗を掲げた石炭運搬船4隻が中国・寧波-舟山の近海に中国船舶と停泊しているのが捉えられ、石炭を積み替える「瀬取り」が行われたとみられている。

北朝鮮は今年に入って、9月までに410万 トンの石炭を輸出したと米政府は把握している。1トン当たり80~100ドルと仮定すると、輸出額は3億3千万~4億1千万ドル(約3583億~4452億ウォン)にのぼる。米国をはじめ国際社会は、北朝鮮の瀬取りに対する共同監視を行っているが、北朝鮮船舶は北朝鮮国旗まで掲げて運航したと、同紙は伝えた。これまで外国国籍の船舶を使ったり、船舶の名称を変えたり、船舶自動識別装置(AIS)を止めるなど制裁逃れの手口を使ってきたが、今は遠慮なく瀬取りをしている。

米国側は、中国が国連制裁を無視して起こったことだと批判する。米国務省高官は、「北朝鮮から中国に(石炭を)直接運送するのは、2017年の国連安保理の制裁採択後、初めて目撃する大きな変化」とし、「中国と北朝鮮がもはや制裁の監視を避けるために偽装しようともしていない」と話した。


趙鍾燁 jjj@donga.com