韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーの新たな期待株、イム・ヒジョン(20)が最高権威の舞台で大物扱いを受けながら注目を集めそうだ。
米国テキサス州ヒューストンのチャンピオンズGC(パー71)で10日に開幕する米女子ツアー(LPGA)のメジャー戦、全米女子オープンに出場したイム・ヒジョンは、9日に発表された大会初日と二日目の予選ラウンドの組み合わせで優勝候補のネリー・コルダ(22)、レクシー・トンプソン(25=以上米国)と同じ組に入った。コルダは世界ランキング1位の高眞榮(コ・ジンヨン)と2位キム・セヨンに次いで米国選手では最高位の世界3位だ。今年9月に開かれたメジャー大会のANAインスピレーションで最終日に17番までは2位に2打差の首位だったが、18番で後続のイ・ミリム(30)に追いつかれ、プレーオフではイ・ミリムにメジャー初勝利を奪われた経験があり、韓国のゴルフファンには馴染み深い選手だ。ツアー通算11勝のトンプソンは昨年の同大会で「ホットシックス」イ・ジョンウンに次いで2位だった。14年連続で出場しているトンプソンだが、今大会では今年の全米オープン覇者のブライソン・デシャンボーのキャディーを帯同し注目を集めている。
コルダはドライバーの平均飛距離が272ヤード(4位)でトンプソンは271.7ヤード(5位)とLPGAツアーでは指に折れる飛ばし屋だ。イム・ヒジョンは240.6ヤード。パワーでは劣るけど、精巧なショートゲームで自分ならではプレーを見せたいと意気込んでいる。
イム・ヒジョンはマネジメント会社を通じて、「金曜日から雨の予報があるので少し心配だ。少し長いコースも気になる」とし、「今のコンディションを維持して良い成績を出せるよう頑張りたい」とのコメントを発表した。
昨年、新人としてKLPGAツアーで3勝を挙げたイム・ヒジョンは今季は無冠に終わったが、2日に米国へ出国するまでパットを中心にしたショートゲーム練習に集中した。大きな期待を集めた2020年はシーズン終盤の4大会でトップ10に一度も入れず、賞金ランキングも8位でシーズンを終え、初めて挫折感を味わい、メンタルのケアも受けた。初出場の全米女子オープンで強豪たちを相手に目指した結果が出せれば、来季に向けて自信を取り戻す転機にもなりそうだ。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com