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「水素燃料電池自動車最強」の現代自動車が世界市場の74%を占める

「水素燃料電池自動車最強」の現代自動車が世界市場の74%を占める

Posted December. 15, 2020 09:11,   

Updated December. 15, 2020 09:11

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現代(ヒョンデ)自動車は、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)やバス、トラックなど、さまざまな水素燃料電池自動車のラインアップに支えられ、昨年に続き、今年も世界の燃料電池自動車市場を主導していることが分かった。

市場調査会社・SNEリサーチは14日、今年1~9月の世界の水素電燃料電池自動車の販売台数を集計した結果、計6664台が販売され、現代自はこのうち最も多い4917台を販売してシェア73.8%となったと発表した。これは昨年同期より販売台数が61.3%伸びたものだ。2位と3位のトヨタとホンダは、販売台数が昨年同期比61.8%減と27.2%減となり、販売台数はそれぞれ767台と187台に止まった。

現代自は、スポーツユーティリティ車(SUV)「ネクソ」、バスの「エレクトリックFCEV」の持続的な販売好調に加え、今年はトラック「エクシアントFCEV」まで登場し、乗用と商用を合わせた水素燃料電池自動車製品群をそろえたことが、前向きな影響を及ぼしたとみられる。一方、トヨタは、水素燃料電池自動車「ミライ」が今年で6年目を迎え、市場で老朽化した製品と認識されている上、新型コロナウイルス感染症で米国での生産・販売が中断された。

しかし、自動車業界の燃料電池自動車の競争は、来年から本格化する見通しだ。トヨタは今月9日(現地時間)、1回の完全充填で最大で850キロ走行可能な「高性能セダン」を掲げて、第2世代ミライを日本で発売し、来年の米国での販売も控えている。トヨタは、日本国内の135ヵ所に上る水素充電所のインフラや日本政府の水素産業育成政策を基に、年間生産台数を、以前モデルの10倍の3万台にまで増やす方針だ。

昨年は販売実績が皆無だった中国メーカーも、今年1~9月に自国内のトラック物量の受注で100台以上の販売業績を上げ、来年も攻撃的に供給拡大に乗り出すものとみられる。


徐亨錫 skytree08@donga.com