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遅きに失した野党の謝罪、真の保守革新の出発点になるべきだ

遅きに失した野党の謝罪、真の保守革新の出発点になるべきだ

Posted December. 16, 2020 09:24,   

Updated December. 16, 2020 09:24

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最大野党「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン) 非常対策委員長は昨日、緊急記者会見を開き、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クンヘ)両元大統領が収監されていることについて、「歴史と国民の前に大きな罪を犯してしまった」と頭を下げた。金委員長は、「大統領が弾劾を受けて退く事態が発生したら、国民を天のように恐れ、自粛して当然だったが、反省と省察の心構えも足りなかった」と述べ、国政介入事態から4年が過ぎたにもかかわらず、党がまともに革新できなかった点も謝罪した。

二人の大統領を輩出したハンナラ党、セヌリ党の命脈を次ぐ保守政党の代表としては、朴前大統領の弾劾決定が下された2017年3月10日、当時の印名鎮(イン・ミョンジン)自由韓国党非常対策委員長が国民に謝罪して以来、3年9ヵ月ぶりのことだ。無所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員は、「腸もない野党」と非難するなど、野党の一部からは異論も出たが、一度は一線を画してから進むべき事案だ。

保守野党が痛烈な謝罪を通じて過去との決別を誓ったのは、かなり遅れたことだが、国民は今回の国民への謝罪が保守野党革新の出発点になることを期待している。保守野党は、朴前大統領の弾劾後も、親朴(親朴槿恵)と非朴の対立のような「縄張り争い」に没頭し、支離滅裂な姿だけを見せた。時代変化の流れをまったく読み取れないまま、古くさい「頑固政党」、既得権だけを守って享受しようとする「ウェルビーイング政党」の旧態から脱することができなかった。2017年の大統領選挙、2018年の地方選挙、2020年の国会議員総選挙まで、国民の厳しい審判に3回連続惨敗を喫したのは当然のことだ。

金委員長の謝罪は、来年4月のソウル・釜山(プサン)市長補欠選挙を意識して、中道層の票を獲得しようするその場限りの政治イベントで終わってはならない。保守野党は、朴前大統領の弾劾後、自由韓国党、未来統合党、国民の力まで3度も党の看板を変えた。それにもかかわらず、国民は保守野党が変化したと体感できていない。与党の失策による反射利益に頼って、その恩恵に預かろうとしては、国民の心を得ることはできない。

保守野党は極端勢力との決別、旧態との断絶を通じて、今とは体質が完全に違う政党へと果敢に生まれ変わらなければならない。そうしてこそ、現政権勢力の立法独走と国政の失敗を正すことができるだろう。