「Six!Forty!Four!」
スペインリーグのFCバルセロナはクラブのソーシャルメディア(SNS)に栄光の場面をこの一言で表現した。サッカーの「神様」リオネル・メッシ(33)が、「皇帝」ペレ氏(643ゴール)が持っていた同一クラブ最多得点記録を抜く瞬間だった。
23日、スペイン・バジャドリードにあるエスタディオ・ホセ・ソリージャで行われたレアル・バジャドリード戦でメッシは2-0でリードした後半20分、ペナルティエリア左からペドロ・ゴンサレスの絶妙なヒルパスを受け、DFを交わしては左足でシュートを決めた。バルセロナのユニフォームを着て記録した644得点目だった。チームは3-0の完勝を収め、データー専門サイト「フースコアードドットコム」はメッシに最高採点の10を与えた。メッシは試合後、SNSに「サッカーを始めたとき、自分がこの記録を破れるとは想像もできなかった。自分を助けてくれたチームメイトや家族、友人たちに感謝する」と投稿した。
バルセロナのユースチーム出身のメッシは、2004~2005シーズンにトップチームデビューして以来、この日まで通算749試合に出場した。リーグ戦で451ゴール、欧州チャンピオンズリーグで118ゴール、国王杯(コパ・デル・レイ)で53ゴール、スペイン・スーパーカップなどその他の公式戦で22ゴールを記録した。ペレ氏は1956年から1974年まで、ブラジルリーグの名門サントスFC所属で通算656試合に出場し、643ゴールを記録した。
メッシの同一クラブ最多得点は、不滅の記録になる可能性が高い。同一クラブでの得点ランキング3位から5位まではゲルト・ミュラー氏(75=バイエルン・ミュンヘン、565得点)、フェルナンド・ペイホテオオ(1918~1978、ポルトガルのスポルティング、544得点)、ジョゼフ・ビチャン(1913~2001=チェコスロバキアのプラハ、534得点)だが、いずれも他界したかとっくに引退している。メッシのライバル、クリスティアーノ・ロナウド(35=ユベントス)はクラブ通算649ゴールでメッシより5ゴール多いが、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで118ゴール、スペインリーグのレアル・マドリードで450ゴール、そして今のセリエAのユベントスで81ゴールを決めた。メッシも最近移籍説が流れているが、どれだけ多くのゴールをバルセロナ所属で決めるかは未知数だ。
ペレ氏の大記録を超えたメッシがペレ氏が保持している南米選手の代表戦最多得点記録を超えられるかにも注目が集まる。メッシは代表戦で通算71ゴールを記録した。ペレ氏の77ゴールに6ゴール足りないが、メッシがとりわけ代表戦で不調だったため、簡単に超えられるとは言い切れないとの見方もある。代表戦最多得点記録はイランの看板スターだったアリ・ダエイ(51)の109ゴール。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com