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映画「MINARI」を外国語映画賞として選考、ゴールデングローブ賞に「人種差別」との批判の声

映画「MINARI」を外国語映画賞として選考、ゴールデングローブ賞に「人種差別」との批判の声

Posted December. 25, 2020 08:35,   

Updated December. 25, 2020 08:35

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1980年代にアメリカンドリームを追って移住した韓国人家庭の物語を描いた映画「MINARI」が、米国映画であるにもかかわらずゴールデングローブ賞の外国語映画賞の選考対象になったことについて人種差別だという批判する声が上がっている。「MINARI」は、韓国系米国人のリー・アイザック・チョン(チョン・イサック)監督が自伝的経験をもとに作った映画で、製作会社はブラッド・ピットが共同代表を務める「プランB」だ。

米国のエンターテインメント専門メディア「バラエティー」は22日(現地時間)、ゴールデングローブ賞を主管するハリウッド外信記者協会(HFPA)が出品作審査を終え、「MINARI」は外国語映画賞をめぐって競うだろうと報じた。HFPAは規定上、映画セリフの50%以上が英語でなければ外国語映画に分類している。「MINARI」の台詞に主に韓国語が出るため、このように決めたという。

これに対して映画批評メディア「インディワイヤ」のデイヴィッド・エールリヒ首席評論家は、「他の米国人の間で、米国人になることが何かを探していく人々の物語は本質的に米国映画だ」と指摘した。クエンティン・タランティーノ監督の「バスターズ」(2009年)映画は、台詞の英語割合が30%ほどであるにもかかわらず、ゴールデングローブ賞の作品賞にノミネートされた。監督や俳優が白人でないからといって、基準が変わるのは人種差別だという批判が出てくる理由でもある。

英米圏アジア系俳優の批判も続いている。俳優キム・ユンジンと米ドラマ「ロスト」に出演した韓国系米国人俳優ダニエル・デイ・キムは、「米国が祖国なのに、君の国に帰れというわけだ」と皮肉った。カナダのシチュエーション・コメディー「キムさんのコンビニ」に出演している俳優シム・リウは、「(撮影・制作、出演者がすべて米国人なのに)これよりもっとアメリカ的なのは何か」と批判した。


鄭盛澤 neone@donga.com