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ファウチ所長、80歳の誕生日は自宅で静かに

ファウチ所長、80歳の誕生日は自宅で静かに

Posted December. 26, 2020 08:46,   

Updated December. 26, 2020 08:46

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米国の新型コロナウイルス感染対策の指令塔である米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が24日(現地時間)、自宅で静かに80歳の誕生日を送り、自らコロナ対策の模範を見せたと、米紙ワシントン・ポストや英紙ガーディアンなどが報じた。

ファウチ氏は、クリスマスイブの誕生日をいつもバージニア州の妹の家で家族と共に送った。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で今年は計画を変更し、ワシントンの自宅で妻とともに送ることを決めた。また、米各地に離れて暮らす3人の娘とは画像で話をした。ファウチ氏はメディアに、「国民に旅行を自制してほしいと言っているのに、私が外に出てパーティーを楽しむことはできない」と話した。

 

ファウチ氏は、素敵なレストランで盛大な誕生日パーティーをすることはできなかったが、その代わりに妻のクリスティン・グレイディ氏がサプライズパーティーを準備した。ファウチ氏には内緒で家族や友人15人を Web会議のアプリ「ズーム」に招待し、オンラインパーティを開いたのだ。23日には、新型コロナウイルスで今年1年、ファウチ氏と共に闘った救急医療スタッフがファウチ氏を祝った。彼らは同日午後、メリーランド州ベセスダにある国立衛生研究所の前に集まり、帰宅するファウチ氏にサプライズで誕生日を祝い、歌を歌った。

 

24日には、バイデン次期米大統領と夫人のジル氏がファウチ氏の80歳の誕生日を祝う歌をツイッターに投稿した。バイデン氏は歌が終わった後、「誕生日おめでとう。ジルとジョー・バイデンから」と付け加えた。ワシントンのミュリエル・バウザー市長は23日、「ファウチ氏は私たち共同体の健康と安全のために献身したワシントン州民」とし、24日を「ドクター・アンソニー・ファウチの日」に宣言すると明らかにした。

 

これまで6人の米大統領に感染症に関する助言をしてきたファウチ氏は、新型コロナウイルスの深刻性を軽視するトランプ大統領の過ちを指摘するなど信念を持った発言で国民の信頼を得た。ワクチンの安全性を懸念する国民を安心させるために22日に自身もワクチンを接種した。ファウチ氏の功労と専門性を高く評価したバイデン氏は、次期政権でも継続して新型コロナウイルスの感染対策を任せる方針だ。これに先立ち、米タイム誌は11日、ファウチ氏と医療従事者を「今年の守護者(Guardians of the year)」に選定した。


兪載東 jarrett@donga.com