投手ダニエル・メンデン(27・写真)のプロ野球KIA加入が連日話題を呼んでいる。
KIAは25日、メジャーリーグのオークランド・アスレチックスなどで活躍したメンデンを契約金30万ドル、年俸42万5000ドル、出来高27万5000ドルなど総額最大100万ドル(約11億ウォン)で獲得したと発表した。
メジャーリーグの移籍情報専門サイト「MLBトレード・ルーマーズ・ドットコム(MLGTR)」は26日、KBOリーグ進出が決まったメンデンの移籍情報を伝え、メンデンについて重点的に分析した。
MLBTRは、メンデンについて「最近KBOに向かう外国人選手の中で大リーグ経験が最も豊富だ。奪三振を量産したりとゴロを打たせる場面は多くはないが、打者の強い打球を抑える能力がある」と評価した。メンデンがKBOリーグを選んだ理由については、「北米市場は不透明だ。(KBOリーグで)より高額がもらえるし、出場時間を保証してもらえる」と分析した。
2016年にオークランドでメジャーデビューしたメンデンは、有望株として5年間、コンスタントに登板機会を得た。2018年には7勝6敗、防御率4.05と安定した活躍を見せた。メジャー通算成績は60試合(先発は48試合)で17勝20敗、防御率4.64。オークランドはテキサスと同じアメリカンリーグ西地区に所属しているため、メンデンはこの7年間、テキサスでプレーした秋信守(チュ・シンス=38)と計9度対戦した。四球は3つを与えたが、被安打がないほど(6打数無安打)秋信守には強かった。
しかし2020年に暗雲が立ち込めた。シーズン前に肘の手術を受けたメンデンは、4試合に登板し、1敗、防御率3.65に止まった。弱り目に祟り目のように、シーズン途中に新型コロナウィルス感染症の陽性判定まで受けた。シーズン終了後に戦力外となったメンデンは、オークランドで三塁コーチとして活躍したためメンデンとは顔なじみのマット・ウィリアムズ氏が監督を務めるKIAを選択した。KIAはメンデンの手術経験について、骨の欠片を取り除く簡単な手術だったので、球威の回復は可能だと見込んでいる。
最近KBOリーグはメジャーリーグへの橋頭保としての役割を果たしている。SKで2015年から2018年までの4年間、48勝を挙げたメリル・ケリー(32=アリゾナ・ダイヤモンドバックス)はメジャーリーグ入りした2019年に13勝を挙げる気炎を吐いた。2020年の開幕を控えて斗山(トゥサン)に加入した若手クリス・フレクセン(26)は、韓国で実力に磨きをかけて、1年後にシアトル・マリナーズと契約し、メジャー復帰を果たした。
金培中 wanted@donga.com