家族に看取られず、感染者番号で逝ったコロナ死者たち
Posted December. 31, 2020 07:38,
Updated December. 31, 2020 07:38
家族に看取られず、感染者番号で逝ったコロナ死者たち.
December. 31, 2020 07:38.
by 金善美 kimsunmi@donga.com.
30日までの新型コロナウイルス関連の国内の死者が859人にのぼる。今月だけで333人が死亡した。コロナにかかったことも苦しいことだが、この世を去る過程もわびしい。遺族は、家族を送った悲しみに加え、「コロナ死者の家族」という烙印で二重の苦痛を受ける。 コロナの死者はほとんどの場合、遺族と別れの挨拶を交わすこともできず目を閉じる。感染防止のために、家族1、2人だけ防護服を着て少しの間、看取ることができるが、それすらできない病院も多い。死が伝えられる方法も感染者番号を通じてだ。「○○○番、感染者死亡」。この世を去る道に名前の代わりに番号が書かれる。保健福祉部の「新型コロナウイルス死者葬儀管理指針」によって、葬儀手続きも異なって適用される。本来は葬儀後に火葬するが、コロナの死者は火葬してから葬儀を行うことができる。遺体は死装束も着ることができず、納体袋に入れられる。遺族は、葬儀場を見つけることも、訃告を出すこともできない。コロナ死者の出棺は一般の死者の出棺が終わってから午後遅くに行われる。遺体にウイルスが残っている可能性があるとして受け入れない葬儀場、コロナ死者の遺骨は噂になると拒否する私設納骨堂も多い。80代後半のあるコロナ死者は、骨箱に入れられた遺骨になって家族と会った。可愛がった孫から感染したので、家族は悲しみで胸がつぶれた。連日耳にするコロナの死者・感染者のニュースが以前は他人事だったが、まさに自分の事、家族の事になったのだ。故人が病床にいた時も面会すらできなかったので、遺族の胸に生涯後悔が残った。療養病院で、集団感染で恐怖に震えて生涯を終えた死者の遺族の悲しみはいかばかりか。彼らをさらに苦しめるのは社会的烙印だ。町内の住民がコソコソ話をするのは普通だ。葬儀後、行政手続きのために行った官公庁職員まで露骨に避けるのが常だ。コロナから安心できる人は誰もいない。誰でも感染症の前では平等だ。コロナの死者はまさに私たちの周囲の家族であり隣人だ。彼らの死は尊厳を持って扱われなければならない。家族に看取られることなく逝ったコロナ死者を悼み、遺族の苦痛を癒さなければならない。
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30日までの新型コロナウイルス関連の国内の死者が859人にのぼる。今月だけで333人が死亡した。コロナにかかったことも苦しいことだが、この世を去る過程もわびしい。遺族は、家族を送った悲しみに加え、「コロナ死者の家族」という烙印で二重の苦痛を受ける。
コロナの死者はほとんどの場合、遺族と別れの挨拶を交わすこともできず目を閉じる。感染防止のために、家族1、2人だけ防護服を着て少しの間、看取ることができるが、それすらできない病院も多い。死が伝えられる方法も感染者番号を通じてだ。「○○○番、感染者死亡」。この世を去る道に名前の代わりに番号が書かれる。
保健福祉部の「新型コロナウイルス死者葬儀管理指針」によって、葬儀手続きも異なって適用される。本来は葬儀後に火葬するが、コロナの死者は火葬してから葬儀を行うことができる。遺体は死装束も着ることができず、納体袋に入れられる。遺族は、葬儀場を見つけることも、訃告を出すこともできない。コロナ死者の出棺は一般の死者の出棺が終わってから午後遅くに行われる。遺体にウイルスが残っている可能性があるとして受け入れない葬儀場、コロナ死者の遺骨は噂になると拒否する私設納骨堂も多い。
80代後半のあるコロナ死者は、骨箱に入れられた遺骨になって家族と会った。可愛がった孫から感染したので、家族は悲しみで胸がつぶれた。連日耳にするコロナの死者・感染者のニュースが以前は他人事だったが、まさに自分の事、家族の事になったのだ。故人が病床にいた時も面会すらできなかったので、遺族の胸に生涯後悔が残った。療養病院で、集団感染で恐怖に震えて生涯を終えた死者の遺族の悲しみはいかばかりか。彼らをさらに苦しめるのは社会的烙印だ。町内の住民がコソコソ話をするのは普通だ。葬儀後、行政手続きのために行った官公庁職員まで露骨に避けるのが常だ。
コロナから安心できる人は誰もいない。誰でも感染症の前では平等だ。コロナの死者はまさに私たちの周囲の家族であり隣人だ。彼らの死は尊厳を持って扱われなければならない。家族に看取られることなく逝ったコロナ死者を悼み、遺族の苦痛を癒さなければならない。
金善美 kimsunmi@donga.com
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