米大リーグの伝説的なホームラン打者ハンク・アーロン氏(87)が6日、新型コロナウイルスワクチンを公に接種した。
AP通信によると、アーロン氏は同日、米ジョージア州アトランタのモアハウス大学医学部で、アンドリュー・ヤング元国連大使、ルイス・サリバン元保健福祉部長官とともにワクチンの接種を受けた。3人とも黒人の著名人で、米国内の黒人にワクチンが安全だというメッセージを伝えるため、ワクチン接種の過程を公開した。3人の配偶者たちも一緒にワクチンを接種した。
アーロン氏はワクチン接種後、「ワクチンに対しては一抹の憚りもない。ワクチンを先頭に立って接種することは非常に誇らしいことだ」とし、「わたしがワクチンを接種することは小さなことだが、この地の無数の人々を助けることができる」と語った。ヤング元大使は、「1932年から40年間、保健当局が梅毒研究のために黒人600人を対象に秘密で生体実験を行った悪夢のため、多くの黒人がワクチンを信じていない。しかしわれわれはこれを克服しなければならない」と語った。
アーロン氏は、大リーグの23シーズンで755本のホームランを放った「ホームラン王」だ。通算本塁打で彼を超えたのは、バリー・ボンズ氏(元サンフランシスコ=762本)が唯一だ。
李憲宰 uni@donga.com