中国の習近平国家主席が18日、2022北京冬季五輪の公式スポンサーである安踏グループ傘下の企業の防水コートを着て登場すると、その翌日、香港市場に上場された安踏グループの株価が約10%上昇した。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、習主席は18日、五輪の準備状況を点検するために北京郊外の冬季五輪施設を訪問した際、濃い青色の「アークテリクス」の防水コートを着た。もともとフィンランド企業のアメアスポーツに属していたブランドだったが、2019年に「中国のナイキ」と呼ばれる安踏グループに買収された。アークテリクス製品は、オンライン売り場で普通700〜2000ドル(約80万〜220万ウォン)で販売される。習主席が着用した製品の正確な価格は伝えられていない。
安踏は、中国スポーツ用品市場で米ナイキ(市場シェア23%)、ドイツ・アディダス(20%)に次いでシェア15%で3位となっている。習主席は2017年も、安踏ジャケットを着て登場した。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪に登場した中国代表チームも、安踏製品をユニホームとして着用した。習主席が自国の衣類会社を支援するために、わざとこの姿を公開したという分析が提起されている。実際、19日、安踏グループの株価は10%近く上昇した。
趙鍾燁 jjj@donga.com