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「仏軍、マリで結婚式の参列者をテロ犯と勘違いして誤爆」米紙報道

「仏軍、マリで結婚式の参列者をテロ犯と勘違いして誤爆」米紙報道

Posted January. 29, 2021 08:13,   

Updated January. 29, 2021 08:13

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西アフリカのマリで、フランス軍が結婚式の参列者をテロ犯と勘違いし、民間人19人を殺害したと、米紙ワシントン・ポストが27日付で報じた。

事件は今月3日午後3時頃、マリ中部のモプティのバウンティ村で起こった。フランス軍は、ドローンを使って男性たちが会合している様子を捉えた。フランス軍は彼らをマリ中部で活動するイスラム聖戦主義者(ジハーディスト)と判断し、戦闘機2機を出撃させ、3発の爆弾を投下した。フランス軍は7日、声明を出し、「成人男性40人のうちテロ組織メンバー30人を殺害した」と明らかにした。

 

しかし、フランス軍が攻撃したのは民間人だったことがわかった。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は21日、「空爆の日、25歳の新郎と16歳の新婦が結婚式を挙げた」とし、「フランス軍がテロ犯と誤認した人々は、披露宴に参列した祝い客だった」と明らかにした。結婚式に参列した46歳の教師は同紙に、「飛行機の音がすると思ったら、轟音が聞こえ、あっという間に周辺が惨事となった」と目撃談を伝えた。

これに対してフランス国防省は、「結婚式の形跡も、女性も、子どももいなかった。男性だけがいて、私たちは十分な検証を経て決定を下した」と主張した。

HRWは、「両国政府は今回の空爆について徹底して公正な捜査を行う義務がある」と強調した。ジハーディストの欧州流入を遮断するために2013年から西アフリカには5千人以上のフランス兵が駐留しており、ほとんどがマリに配置されている。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com