ハリウッドのハイティーン・ロマンスの女性主人公には共通点があった。金髪に青い目をした白人ということ。「ミーン・ガールズ」「クルーレス」のような古典から、ネットフリックスのオリジナル「キスから始まるものがたり」まで続いてきたこの公式を破った作品がある。韓国系米国人のジェニー・ハン作家(41)の同名小説をもとにしたネットフリックス映画「好きだった君へのラブレター」だ。韓国系アメリカ人のヒロイン「ララ・ジーン」が片思いを寄せる男性たちに書いた手紙が、その男性に配送されることで展開されるストーリーを描いたシーズン1が大人気となり、シーズン3「好きだった君へのラブレター:いつもそして永遠に」まで制作された。
特にシーズン3には、ララ・ジーンが、亡くなった母の国である韓国に家族旅行に来る内容があってソウルで撮影した。南山(ナムサン)タワー、漢江(ハンガン)、広蔵(クァンジャン)市場、カラオケなどソウルの随所がカメラに撮られた。
来月12日、最終話であるシーズン3の公開を控えて、ハン作家とララ・ジーン役のラナ・コンドル(25)、「ピーター」役のノア・センティネオ(25)に29日、画像で会った。
南山タワーで撮影する時、両親や叔母、叔父を撮影現場に招待しました。とても嬉しかったでしょう。作家としての私の人生をお見せできて最高の経験でした。制作陣に韓国の美しい文化と食べ物を紹介できてよかったです」(ハン作家)
「ララ・ジーン」は、恋人たちが愛を約束する南山タワーの「愛の南京錠」を探して直接錠をかけ、カラオケで楽しく踊りながら歌う。韓国語の看板がいっぱいの広蔵市場で麺も食べる。ベトナム系米国人のコンドル氏は、初めて韓国を訪問したと話した。
「韓国の化粧品に本当に関心が多かったので、直接見てショッピングもできました。韓国の野球場で食べたフライドチキンは、私が食べたどんな料理とも比べられないほど美味しかったです」(コンドル)
コンドルは、この映画でハイティーンのヒロインに対する偏見を破ったことについて、「主人公を引き受ける前と後で、入ってくる脚本とキャラクターが大きく変わった」と話した。
「初めて俳優を夢見たとき、アジア系米国人女性が主人公になって主流メディアを変えたいと思いました。ララ・ジ-ン役を演じて、そのような変化に少しでも貢献して夢を叶えたようです」(コンドル)
ハン作家は、ララ・ジーンが人気を集めた理由について、「共感できる部分が多いため」と語った。
「ララジーンは、誰でも自分に似たところを見つけられるキャラクターです。暖かい心と勇気を持っているので、もっと深く共感したと思います。今のような時代に、暖かく善良な人物に人々はより魅力を感じるのではないでしょうか」(ハン作家)
金哉希 jetti@donga.com