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金大中氏拉致事件のホテル、コロナ禍による経営難で営業終了へ

金大中氏拉致事件のホテル、コロナ禍による経営難で営業終了へ

Posted February. 17, 2021 07:37,   

Updated February. 17, 2021 07:37

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1973年に金大中(キム・デジュン)元大統領拉致事件が起こった東京・飯田橋のホテルグランドパレスが6月30日で営業を終了することが分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経営悪化のためだ。

ホテル側は9日、ホームページ上で、「過去に類を見ない経営環境に陥っている」とし、「6月30日を最後に営業を終了する」と明らかにした。昨年末に「2021年7月から当面の営業を休止する」と発表したが、コロナ禍が長期化し、閉業を決めた。

1972年2月に開業したホテルは、東京内の名門ホテルの1つとされる。地上24階、地下5階建てで、客室数は全458室。東京の中心部に立地し、天皇陛下が暮らす皇居と近い。73年、日本建築業協会による「第14回BCS賞」を受賞したこともある。韓国には、73年8月8日、中央情報部(現国家情報院)要員が金氏を拉致したホテルで知られている。当時、金氏は野党代表として日本で反維新活動を展開していた。

グランドパレスホテルはプロスポーツとも縁が深い。70、80年代、プロ野球のドラフト(新人選択)会議がこのホテルで14回開かれた。プロボクシングの世界タイトルマッチが行われた時は、選手の記者会見場にもしばしば使われた。

日本国内の他のホテルもコロナ禍で苦しんでいる。新しいスタイルのホテル「ファーストキャビン」は昨年4月、東京地裁に破産を申請した。秋田県の鹿角パークホテル、青森国際ホテルなども昨年倒産した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com