米俳優アンジェリーナ・ジョリーさんが(45)が元夫ブラッド・ピットさん(57)から贈られ、10年間所蔵した英国のチャーチル元首相の風景画が、チャーチルが残した絵の中で最高額で落札された。この絵は、チャーチルが第2次世界大戦中に描き、当時のルーズベルト米大統領に贈られた。1日(現地時間)、ロンドンの競売商クリスティーズで競りにかけられ、1150万ドル(約123億ウォン)で落札された。
「クトゥビーヤ・モスク<イスラム礼拝所>の塔」(Tower of Koutoubia Mosque・1939~1945)と題するこの絵は、モロッコのマラケシュの熱い太陽が照りつける風景を描いている。強烈な日差しによる暖かい色彩と長く垂れた影が印象的だ。クリスティーズ関係者は、「1935年にモロッコを初めて訪れたチャーチルは、太陽の魅力にすっかり虜になった」とし、「モロッコを描いた作品に最も自信を持っていた」と説明した。
この絵は、チャーチルが第2次世界大戦中に描いた唯一の作品だ。1943年1月、モロッコのカサブランカ会談直後、チャーチルはルーズベルトにマラケシュ付近で夕焼けを見ようと提案する。少しの時間だったが共にした記憶を記念して、チャーチルは翌日すぐにこの絵を描き、プレゼントした。CNNによると、アンジェリーナ・ジョリーさんはこの絵を元夫ブラッド・ピットさんから2011年にプレゼントされた。
40代から絵を描き始めたチャーチルは、500点余りの作品を残した。最近になって、いくつかの絵が競売に出品され、高い価格で落札されている。2014年、ロンドンの競売商サザビーズに出品されたチャーチルの絵は、170万ドル(約19億ウォン)で落札された。
金民 kimmin@donga.com