「歴代最強デュオ」を目指す。トッテナム・ホットスパーの孫興民(ソン・フンミン=29)とハリー・ケイン(28)がイングランド・プレミアリーグ(EPL)史上、コンビプレーによる1シーズン得点記録を達成した。
孫興民は8日、本拠ロンドンで行われたクリスタル・パレスとの今季EPL第27節で3-1でリードしていた後半31分、ケインのヘディングゴールをアシストし、チームの4-1勝利に貢献した。このゴールで孫興民とケインは、今季EPLでお互いのアシストで14ゴール(孫興民9ゴール、ケイン5ゴール)を決め、1994~1995シーズンにブラックバーン・ローヴァーズ所属で13ゴールを記録したアラン・シアラーとクリス・サットンの記録を26年ぶりに更新した。
孫興民とケインは、二人でEPL通算34ゴールを決め、チェルシーの名コンビだったフランク・ランパードとディディエ・ドログバが打ち立てたEPL通算最多ゴール記録(36)まであと2ゴールに迫った。歴代3位の記録であるセルヒオ・アグエロとダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)の29ゴールより5ゴール多い記録だ。
孫興民とケインは1月2日、リーズ・ユナイテッドとのEPL第17節で13ゴール目を決めてシアラー&サットンの記録と並んだが、ケインが足首負傷で第21節と第22節を欠場し、しばらく停滞した。しかし、ケインの復帰を機に、再び波に乗っている。トッテナムはEPL11試合を残しており、二人が今季に通算最多ゴール記録に到達する可能性は高い。
トッテナムで、ケインは最前線FWとして、孫興民はサイドアタッカーとして出場する場合が多い。サイドから中央へ切り込む孫興民の脅威的な攻撃を防ぐため、中央DFが分散する隙をケインが生かすことができ、逆にケインが中央DFを引っ張り出して生まれるスペースを孫興民が活用できる。空いたスペースに素早く侵入できる孫興民のスピードとDFに簡単には押されないケインのフィジカルは、こうした効果をさらに高めている。MFだったが、優れた攻撃力とパス能力を備えたランパードと体当たりとシュート能力に優れたストライカーのドログバのコンビも、二人が作り出すスペースを活用してシナジー効果を生み出した。
同日、ガレス・ベイルとケインがそれぞれ2ゴールを決めて大勝したトッテナムは、リーグ3連勝を飾り6位に躍り出た。今季に通算18ゴール16アシストを記録した孫興民は、EPLで13ゴール(4位タイ)、9アシスト(5位)を記録中だ。孫興民はリーグでもう一つのアシストを追加すればトッテナム選手としては初めて2シーズン連続の「10ゴール・10アシストクラブ」に到達する。ケインは16ゴール(リーグ得点2位タイ)、13アシスト(リーグ1位)を記録した。
李元洪 bluesky@donga.com