英女王、ヘンリー王子夫妻に「和解の手」

英王室内の人種差別など裏話を暴露したヘンリー王子（３６）とメーガン妃（３９）夫妻の米ＣＢＳインタビューで、王室に落ちた「爆弾」を収拾するためにエリザベス女王が先に夫妻に手を差し出した。

女王はこの事態を受け、葛藤を解くために数日内に米カリフォルニアに暮らす夫妻に電話で話しをする計画だと、英紙デイリー・メールが１０日付で報じた。女王は夫妻に「和解（olive branch）」を図る予定だ。

女王は、バッキンガム宮殿のスタッフにこの事態について公言しないよう緊急の緘口令を下した。バッキンガム宮殿は９日、女王に代わって発表した声明で、「夫妻が過去数年間置かれた厳しい状況の全容を知って家族全員が悲しんでいる」とし、「記憶にあいまいな部分があるかもしれないが非常に深刻に受け止めており、家族内で対処していく」と明らかにした。

女王は、夫妻のインタビューに大きな衝撃を受けたという。９日、英王室専門家のケイティ・ニコル氏は、「ヴァニティ・フェア」誌に、「女王は衝撃的な暴露によって王室の名声が潜在的に傷つくことを心配した」と明らかにした。

　

ヘンリー王子の父親のチャールズ皇太子と兄のウィリアム王子も、インタビューの内容を聞いて憂慮したという。特に、ヘンリー王子の息子のアーチ君の肌の色を心配したと名指しされたチャールズ皇太子は、今回の件については知っているが、ＣＢＳインタビューを見ず、今後も見ない考えだと、王室関係者がヴァニティ・フェアに明らかにした。チャールズ皇太子は、夫妻のインタビューの決定を聞いて「言葉を失った」と話したという。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com