政府は、アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの接種を計画どおり実施する。同ワクチンの接種と血栓発生との間に関連性がないという欧州医薬品庁(EMA)の判断を受けたものだ。ただ、不安が増しているだけに、同ワクチンの安全性を再検討した上で22日に発表することにした。
中央防疫対策本部は19日、「国際機関の検証と異常反応例を勘案すれば、国内で行うアストラゼネカワクチンの接種を中断する理由などない」とし、「当初の計画どおり接種を進める」と明らかにした。22日から療養病院・施設の65歳以上の患者と従事者が、追加でこのワクチンの接種を受ける。続いて第2四半期(4~6月)に約770万4400人が接種を受ける。
同日、丁世均(チョン・セギュン)首相は、「アストラゼネカのワクチン接種を拡大しなければならない状況で、国民が少しでも疑問を持ち、不安を感じてはならない」と述べ、専門家に検討を指示した。疾病管理庁は週末の間、予防接種専門委員会を開いて議論した結果を22日に発表する予定だ。これに先立って、EMA薬物監視危害評価委員会(PRAC)は18日(現地時間)、「アストラゼネカのワクチンは、血栓リスクの増加と関連していない」と明らかにした。ただ、一部の異例の血液凝固現象については、「追加検討が必要だ」と勧告した。
金成圭 sunggyu@donga.com