悪霊、変種人間、災害、青春…。春に多彩なドラマが繰り広げられる。映画やオンライン動画サービス(OTT)のオリジナルコンテンツに劣らない素材やジャンルを、お茶の間でも見ることができる。
目立つのは、韓国型オカルトドラマだ。22日から始まるSBSのドラマ「朝鮮駆魔師」(写真)は、人間の欲望を利用して朝鮮を飲み込もうとする悪霊と、民を守ろうとする人間たちの決闘を描いた。放送開始前からドラマファンの間では、「第2のキングダム(ネットフリックス)になるのか」「地上波で一風変わった試みをしているので、高い点数をつけたい」などの反応が出ており、期待を受けている。特に脚本を担当した作家のパク・ゲオク氏の前作「鉄人王后」が興行に成功しただけに、朝鮮駆魔師がそのバトンを受け継ぐか注目されている。演出は、「六龍が飛ぶ」「緑豆の花」のシン・ギョンス・プロデューサーが担当した。
KBSも退魔物を出す。来月14日から始まる「大当たり不動産」は、公認仲介士の退魔師が退魔詐欺師と同じチームになり、凶家から地縛霊を退治し、数奇な恨みを解決する内容だ。
主に映画素材として使われる災害状況を扱ったドラマも出る。来月24日から放送されるOCNの「ダークホール」は、シンクホールから出た黒い煙を飲んだ変種人間と、その間で生き残った者たちの凄絶な生存記を描く。「映画のようなドラマ」を打ち出したOCNは、今作に映画制作陣を投入した。「悪人伝」「犯罪都市」などを制作したキウイメディアグループ初のドラマで、「突然変異」などを制作した映画会社「ウサン」が参加した。ホラー映画「ザ・フォン」でデビューしたキム・ボンジュ監督と、スリラードラマ「救って」「他人は地獄だ」を執筆したチョン・イド作家の合作なので、マニア層を引き込むものと予想される。
ジャンル物だけあるのではない。22日に放送されるtvNの「ナビレラ」は、青春記録ドラマだ。一歩遅れて夢を探してバレエを始めた70代と、23歳の夢の前でさまようバレリーノの物語で、20代から70代まで多様な視聴者層を狙う。同名の「ダウム」のウェブ漫画の原作は、2016年に初連載を始めて以来、満点を記録し、俳優のソン・ガンとパク・インファンがドラマの主演を演じて、シンクロ率が高い。
キム・テオン記者 beborn@donga.com