待ちかねていた豪快な一発だった。
サンディエゴ・パドレスのキム・ハソン(26)がレギュラーリーグ8試合目で米大リーグ(MLB)初本塁打を放った。キム・ハソンは11日(韓国時間)、テキサス州アーリントンの敵地グローブライフ・フィールドで行われたテキサス戦で5回表に先頭打者としてレフトポールの上に当たる大型ソロ本塁打を放った。
9番・ショートで先発出場したキム・ハソンは、相手先発ジョーダン・ライルズ(31)との2度目の勝負で3球目のカーブを捉えた。初球カーブと2球目スライダーに反応しなかったキム・ハソンは、3球目のカーブが内角に入ると、これをはじき返して飛距離約118メートルの本塁打につなげた。打球速度は約165キロ、発射角度は35度だった。大リーグ19打数目での初長打を本塁打で飾った。第1打席に死球で出塁したキム・ハソンは、その後四球一つを追加して3回出塁に成功した。2打数1安打で打率も.167から.200に上げた。米プロスポーツでは初めて観客数を制限しない方針を決めたテキサスのホーム球場には同日、3万5856人の観客が入場した。
試合後のテレビインタビューで、初本塁打を祝福されて英語で「サンキュー」とお礼を言ったキム・ハソンは、「最初はファウルになると思っていたが、途中からフェアになると思った。良い気持ちだ」と語った。サンディエゴのチームメイトは初本塁打を放った選手にわざと特別な反応を見せないパフォーマンスの「サイレント・トリートメント」を演じた。しかし、KBOリーグ時代から、このパフォーマンスについて知っていたキム・ハソンは、一人で両手を広げてベンチを駆け回りながら初本塁打を自ら祝った。それからは仲間たちが集まって祝福の言葉を伝えた。
最近、定遊撃手フェルナンド・タティス・ジュニア(22)を肩をケガして先発出場の機会をつかんだキム・ハソンは、「攻守両面で少しずつメジャーリーグに適応している。10日のキサス戦ではサンディエゴ球団史上初となるノーヒット・ノーランをショートで手伝った。先発投手ジョー・マスグローブ(29)は9回を投げ、無安打1死球、10奪三振、無失点を記録したが、キム・ハソンは9回裏2死で自分の方に向かったゴロを処理し、27個目のアウトを完成させた。タティス・ジュニアが最近、チーム練習を消化しながら復帰に向けて始動しただけに、キム・ハソンとしては限られた機会の中で自身ならではの競争力を見せるのが重要だ。キム・ハソン自身も「まだ打席に出続け、投手ボールに適応している段階だ。これからが始まりだと思う」と意気込みを語った。
サンディエゴは7回裏に生まれたトレント・グリシャム(25)の勝ち越し2ランなどに支えられて、7-4で勝った。四球で出塁したキム・ハソンは、この本塁打で生還した。サンディエゴは11日現在、5勝3敗で昨年のワールドシリーズ覇者であるロサンゼルス・ドジャーズ(6勝2敗)に続いて、ナショナルリーグ西地区2位をマークしている。
姜泓求 windup@donga.com