Go to contents

エジプト裁判所、スエズ座礁の日本船会社に1兆ウォン賠償命令

エジプト裁判所、スエズ座礁の日本船会社に1兆ウォン賠償命令

Posted April. 15, 2021 08:29,   

Updated April. 15, 2021 08:29

한국어

エジプト当局が、先月スエズ運河で座礁し、6日間航行を遮断した超大型コンテナ船「エバーギブン」の船主に1兆ウォン規模の賠償命令を下した。

 

13日、エジプト国営メディア「アルアフラム」によると、エジプト裁判所は同日、エバーギブンを所有する正栄汽船に9億1600万ドル(約1兆222億ウォン)を賠償するよう命じた。この命令により、スエズ運河庁(SCA)はエバーギブンと船舶の貨物を差し押さえた。エジプトは賠償措置が完了すれば、運航を許可する方針だ。

 

先月23日、スエズ運河の南側入口で座礁し、422隻の航行を遮断したエバーギブンは、6日後に座礁状態から脱し、運河の中ほどにある湖のグレートビター湖に移動され、事故原因の調査が行われている。エジプト当局は、運河座礁事故による被害規模が10億ドル(約1兆1158億ウォン)にのぼると推算し、船主側と交渉を行った。エジプト当局は15日、座礁事故の原因を発表する。

正栄汽船とエバーギブンの保険会社の英P&Ⅰクラブは、エジプト裁判所が命じた賠償金が海上事故の基準に比べて多額だと難色を示している。船主の海上事故に対する責任を規定した船主責任制限条約(LLMC)に従った場合、正栄汽船の賠償上限は130億円(約1330億ウォン)程度になる。

英P&Iクラブは、裁判所の判決直後、声明を通じて、「莫大な賠償規模の要請の大半は立証されていない」としつつも、「スエズ運河庁と誠実に交渉していく」と明らかにした。賠償額に対する双方の立場の相違は大きく、交渉が成立するまで数ヵ月以上かかる可能性があるとみられている。


林賢錫 lhs@donga.com