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野党代表選で30代の李俊錫の風、民心は「年寄り党の刷新」だ

野党代表選で30代の李俊錫の風、民心は「年寄り党の刷新」だ

Posted May. 26, 2021 08:12,   

Updated May. 26, 2021 08:12

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野党「国民の力」の代表選挙戦に世代交代の風が吹いている。6月11日の全党大会を控え、最近実施された世論調査で、国会議員に一度も当選したことがない36歳の李俊錫(イ・ジュンソク)前最高委員が、院内代表を務めた当選5回の朱豪英(チュ・ホヨン)議員、当選4回の経験を持つ羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)前議員など重鎮を退けて支持率トップを記録した。1970年代生まれの当選1回の金雄(キム・ウン)、金恩慧(キム・ウンヘ)議員も善戦している。前例のない新進候補らの躍進に野党だけでなく与党も神経を尖らせている。

 

当初、全党大会に若い活力を吹き込む程度の候補と見られた彼らが序盤レースで予想外の気勢を上げているのは、新鮮さを越えて意味深長だ。今回選出される党代表は、就任後9ヵ月しか残っていない来年の大統領選の大きな絵を描き、選挙を指揮する役割を果たさなければならない。このような重大な時期に、高度な政治力が求められるポストに経験のある重鎮ではなく若い新進候補を党の看板に掲げろという声が大きくなるのは、野党の世代交代に対する国民的要求がどれほど大きいかを物語る。

最終選挙戦まで時間があり、党員投票が7割反映されるため、実際の結果を予断することはできない。このような傾向がいつまで続くのか、一般党員の票心にまで影響を及ぼすかは見守らなければならない。明らかなことは、新進候補らの新しい風が依然として「年寄り党」、「地域党」の限界から脱せずにいる同党の換骨奪胎を追求しているという事実だ。

 

「国民の力」は4月7日の再・補欠選挙で、「2030」若者層、合理的中道層の支持を得て勝利した。彼らの支持は、同党が骨を削る革新を通じて合理的保守に新たに踏み出すことができなければいつでも撤回される「条件付き支持」だった。同党が再補選後も国家的課題に対する未来ビジョンなく党権闘争など旧態依然の姿を見せていることに対する警告とムチが、新進候補らに対する国民支持に投影されているのだ。

25日の党代表候補ビジョン発表会では、「伝統的支持層に2030世代が結びついてこそ大統領選で勝利する」(李俊錫)、「経験のない大将はいけない」(朱豪英)、「若者の挑戦も包容する」(羅卿瑗)などの主張があふれた。同党の全党大会が関心を引いているが、単なる世代交代論争で終わってはならない。新進候補らの若い風が年齢や当選数を越える路線闘争、党をどのように革新してどのようなビジョンで2030世代と合理的中道層の心をつかむのか、激しい価値闘争に昇華されなければならない。