「ホワイトハウスの芝生で愛犬との散歩を楽しみ、執務室の机のアメやチョコレートチップアイスクリームで間食したりもする」
米紙ワシントン・ポストは24日、バイデン米大統領(78・写真)の側近7人とのインタビューをもとにホワイトハウスの生活を詳細に紹介した。
バイデン氏は毎朝、自転車に乗ったりプログラムバイクで筋力運動をする。テレビは好きでないが、CNN放送の「ニューデイ」やMSNBC放送の「モーニング・ジョー」などの朝の番組は見る。午前の主要ニュースが整理された資料ファイル(The Bulletin)も毎朝伝えられる。
バイデン氏が革のかばんと書類を持って1階の執務室に降りてきた後、最初にすることはハリス副大統領と共に情報機関が上げる1日のブリーフィングを受けることだ。その後、ロン・クレイン大統領首席補佐官とマイク・ドニロン、アニタ・ダン、スティーブ・リケッティ大統領上級顧問ら参謀陣と国政を議論する。ブリンケン国務長官やオースティン国防長官、ミリー統合参謀本部議長などとは少なくとも1週間に1回会う。
バイデン氏は1週間に1回、ハリス氏と昼食を共にする。自身が副大統領だった時、オバマ元大統領としたとおり、定期的な昼食会議を続けているのだ。メニューには、ローストチキンをのせたサラダが多く、オレンジ・ゲータレードやゼロコーラもよく飲む。チョコレートチップアイスクリームが好きで、執務室の机にはアメ(salt water taffy)とチョコレートチップクッキーが置かれている。会議中に口がさびしい時は、プロテインバーやピーナッツジャムのサンドイッチを食べるという。ある長年の参謀は同紙に「大統領の食の好みは5歳」と伝えた。
時間ができた時は、ローズガーデンやサウスローンに出て、散歩をしたり愛犬のチャンプやメイジャーと遊んだりする。夜には国民からの手紙を読み、彼らと会う日程を決めたりもする。予告もなくホワイトハウスの職員のところに行って激励したり、職員の親に直接誕生日祝いの電話をかけるなど、職員にも気を配る。
家族を大切にするバイデン氏は、重要な会議をしていても孫から電話が来れば必ず受けると、側近は伝えた。出張中にはジル夫人と1日に何度も電話をする。子どもたちが暮らすウィルミントンを週末に訪れた回数は就任後9回にのぼる。手首には2015年にがんで亡くなった長男ボー氏のロザリオを着けている。薬物中毒で苦しい時間を過ごした息子のハンター氏には、寝る前にメールを送る。「ふくろう」と呼ばれるバイデン氏は、就寝前まで業務報告書を読むことを怠らないという。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com