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命を賭けた「制服ヒーロー」の献身、記憶し礼遇しなければ

命を賭けた「制服ヒーロー」の献身、記憶し礼遇しなければ

Posted June. 25, 2021 08:27,   

Updated June. 25, 2021 08:27

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海軍特殊部隊(UDT)のキム・ジョンホ准尉は2010年、哨戒艦「天安(チョンアン)」襲撃事件の救助作戦の際、48時間で6度も深い海の中に飛び込んだ。共に命をかけて潜水したハン・ジュンホ准尉は、海上に上がってくることができなかった。仲間を失った悲しみを乗り越え、何度も海外派兵を志願し、任務を果たしてきたキム准尉は、東亜(トンア)日報とチャネルAが制定した「栄光の制服賞」第10回大賞に選ばれた。

昨年、紅島(ホンド)付近の岩島の洞窟に取り残されたダイバーを救助し、水の中に消えた統営(トンヨン)海洋警察署救助隊の故チョン・ホジュン警長、家庭虐待予防に努める全州徳津(チョンジュ・トクチン)警察署女性青少年課のチェ・ウンヘ警衛ら12人が、賞を受賞した制服ヒーローたちだ。釜山(プサン)海洋警察署捜査課のイ・ギョンヨル警監は、故郷のために働くベテラン刑事になる夢に近づけて幸せだと話した。

しかし、制服ヒーローの任務には危険と犠牲が伴う。最近、クーパン物流センターでの火災で、京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)消防署のキム・ドンシク119救助隊長は、消火活動にあたって命を落とした。新型コロナウイルスと死闘を繰り広げている医療関係者も誇らしい制服ヒーローだ。

今この瞬間にも、黙々と任務を全うする制服ヒーローがいることで、安全な日常が可能だ。にもかかわらず、韓国社会は彼らに対する尊敬と追悼が不十分な面があり恥ずかしい。制服を着た公務員が自負心を持って働ける社会ムードを作らなければならない。殉職者の名誉を高め遺族の悲しみを分かち合わなければならない。制服ヒーローの名前と犠牲が色あせないよう記憶し宣揚することが、私たち共同体がすることだ。

 

今日は、北朝鮮の奇襲侵略によって韓国戦争が起きて71年になる日だ。3年間に及ぶ、領土を血の海にした戦争で大韓民国を守ったのは制服ヒーローだった。自由は無償ではない。彼らの国を思う献身がなかったなら、今日私たちが享受する自由と民主主義も、戦争の廃虚から立ち上がって世界10位の繁栄を享受する大韓民国の神話もなかっただろう。

 

韓国戦争はまだ終わっていない。韓半島は休戦状態のままだ。北朝鮮は依然として核とミサイル、大量破壊兵器で武装し、好戦的態度を捨てていない。韓半島の平和、国民の生命と安全を守る制服ヒーローに対する報勲と礼遇は、国家や政府の役割だけではない。国民すべての尊敬と報恩の心が一つになってこそ、堅固で誇らしい国を作ることができる。