中国が米国に対して、「数十年間、北朝鮮に加えた驚異と圧力を反省しなければならない」とし、異例にも強く批判した。
4日、中国外務省によると、王毅国務委員兼外相(写真)は前日、清華大学で開かれた第9回世界平和フォーラムに参加し、「韓半島の核問題はこの30年間、迂余曲折を繰り返した」と述べた。そのうえで「(北朝鮮との)対話と交渉を通じた平和的解決が基本原則であり、韓半島の非核化と平和体制の構築を並行することが正しい道」と強調した。
王氏は、「韓半島で起こることは、中国の門の前で起こること」とし、「中国は、韓半島の安定のために一貫して建設的な役割を果たす」と強調した。米国務省のソン・キム特別代表が米朝対話再開の可能性を打診するために韓国を訪問するなど最近の米国の動きについて、「韓半島の平和と安定に役立つすべての言動を支持する」と明らかにした。
王氏は、新疆ウイグル自治区や香港の人権問題に対する欧米の批判に対して、「内政干渉に反対する」との立場を改めて明確にした。台湾に対しては、「分割できない中国領土の一部」と前置きした上で、「祖国の平和統一を推進することは中国政府が堅持してきた方針であり、米国など一部の勢力が台湾の独立勢力を後押しするのは誤りで、極めて危険なことだ」と警告した。王氏は、東京電力福島第一原発の処理水海洋放出について、「日本政府は国際社会の懸念に耳を傾けよ。利害関係国や国際機関と合意するまで、無断で放出してはならない」と述べた。
清華大学の「世界平和フォーラム事務局」が主催する世界平和フォーラムは2012年に発足した。中国で非政府機構が主催する唯一の国際安全保障関連のグローバルフォーラムだ。
金祺容 kky@donga.com