Go to contents

28年を待ちわびた、メッシのアルゼンチンがコパ・アメリカを制す

28年を待ちわびた、メッシのアルゼンチンがコパ・アメリカを制す

Posted July. 12, 2021 08:13,   

Updated July. 12, 2021 08:13

한국어

「サッカーの神様」リオネル・メッシ(34)は「スカイブルーのユニホーム」の呪いがかかったと言われた。アルゼンチン代表チームのユニホームを着てからは不運に苦しみ、無冠の恨みに苦しんだからだ。そんなメッシが待ちに待った優勝トロフィーを掲げて明るく笑った。

11日、ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン競技場で行われたアルゼンチン対ブラジルのコパ・アメリカ(南米選手権)決勝。アルゼンチンは前半22分、アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)の決勝ゴールで前回覇者ブラジルを1-0で下し、優勝を果たした。1993年大会以来28年ぶりの優勝だった。大会通算15度目の優勝でウルグアイと歴代最多優勝国に並んだ。

所属チームのバルセロナでは、ラ・リーガ優勝10回、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝4回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)優勝7回など、何度もトップの座についてきたメッシだが、2005年8月にハンガリー代表との親善試合に18歳の若さで代表戦に初出場して以来、16年ぶりに主要国際大会で初優勝を経験した。今大会では優勝に加えて、4ゴール5アシストで大会MVPと得点賞、アシスト賞まで総なめにした。

メッシは2006年ドイツW杯を皮切りにW杯4回、コパ・アメリカに5回出場したが、その都度挫折した。2008年北京五輪での金メダルが唯一の慰めだった。2015年と2016年のコパ・アメリカ決勝(2016年大会は大会創設100周年記念で2年連続開催)ではいずれも延長まで持ち込まれ、120分間プレーしたPKで敗れ、チリの大会2連覇を涙で見守った。2019年大会でも準決勝の止まり、ブラジル(0-2敗)の壁を越えることはできなかったが、「9転び10起き」で夢を叶えた。

同日、決勝が行われたマラカナン競技場は、2014年ブラジルW杯決勝でドイツに0-1で破れ、準優勝に止まり、うなだれた会場だ。痛い記憶が残っている会場で、メッシは優勝が決まった後、ひざまずいて勝利の感激に浸った。W杯で19試合1625分、コパ・アメリカで34試合2907分と計4532分ぶりに祖国の国旗が入ったユニホームを着て胴上げまで受けた。

同日、後半45分が過ぎ、5分のロスタイムまで終わって試合終了を知らせるホイッスルが鳴ると、全ての選手がメッシのところに駆けつけた。メッシは授賞式の後、ロッカールームで優勝カップを抱いている写真をソーシャルメディア(SNS)に投稿し、「神に感謝する。母こそ本当にチャンピオン」と書き、感無量の気持ちを伝えた。2013~2014シーズンから3シーズンにわたりバルセロナで強力な攻撃陣を築き、メッシと呼吸を合わせたブラジル代表FWのネイマール(PSG)は試合終了後、メッシとハグをしたが、ロッカールームまで駆けつけてメッシに優勝を祝福した。ネイマールも2013年のコンフェデレーションズ杯優勝と2016年のリオデジャネイロ五輪を除いてW杯など主要大会では優勝と縁がなかった。2014年にホームで行われたW杯準決勝ではドイツに1-7の大敗を喫し、ブラジルが2019年コパ・アメリカで優勝した時は足首の負傷で出場できなかった。今大会では2ゴール3アシストでチームを決勝まで導いたネイマールだが、メッシとのMVP共同受賞に満足しなければならなかった。

コパ・アメリカ優勝で貴重なキャリアを追加したメッシは、1年間最高の活躍をした選手に贈られるバロンドール受賞にも一歩近づいた。メッシは2019年の受賞で歴代最多となる6回受賞を達成した。「サッカーの神様」が経験していないのはW杯制覇だけとなった。


兪載泳 elegant@donga.com