韓国でもよく知られた香港出身のアクション俳優、ジャッキー・チェン氏(67)が、中国共産党員になりたいという考えを明らかにしたという。
12日、中国紙環球時報(英語版)などによると、チェン氏は8日、中国映画家協会が北京市で開いた座談会に出席し、「共産党は偉大だ。約束したことは数十年で実現する。私も党員になりたい」と話した。座談会は、中国共産党結党100周年の記念式での習近平国家主席の基調演説について意見を交わす席だった。チェン氏は、中国映画家協会の副主席を務めている。チェン氏はこの席で、「私は中国人になって光栄だが、共産党員がうらやましい。私も党員になりたい」と出席者に話したという。
チェン氏は2019年、香港で逃亡犯条例改正反対デモが起こった時、愛国を強調して中国国旗である五星紅旗の守護者であることを自負した。昨年には、香港国家安全維持法を支持する声明に名を連ねた。香港の有名俳優、周潤発や劉徳華氏らがこの声明にサインすることを拒否したのとは対照的で、一部のファンから非難を受けた。チェン氏は1989年の天安門事件の時は、民主化運動を支持し、香港でコンサートを開いたりもしたが、97年の香港返還後、親中的な発言を続けてきた。
環球時報は、チェン氏の発言について、「香港エリートの共産党に対する理解が変わったことを反映する」と評価した。また、「香港国家安全維持法以前は、香港の独立・分裂勢力にだまされ、多くの香港市民が中国共産党について学ぶ機会がなかった」とし、「もはや共産党と国家に対する認識を新たに変えなければならない時になった」と主張した。
金祺容 kky@donga.com