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欧州西部で100年ぶりの豪雨

Posted July. 17, 2021 08:34,   

Updated July. 17, 2021 08:34

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欧州西部の00年ぶりの記録的な豪雨で、少なくとも92人が死亡した。行方不明者も数百人にのぼり、人命被害がさらに増えるものとみられる。

 

15日(現地時間)、ロイター通信などによると、ドイツをはじめベルギーやオランダなどで1時間に1平方メートルあたり最大160リットルの大雨が降り、川が氾濫して住宅が崩壊し、人命被害が続出した。ドイツ北西部のノルトライン・ヴェストファーレン州で50人、南西部ラインラント・プファルツ州で31人の少なくとも81人が死亡した。ベルギーのリエージュなどでも少なくとも11人が死亡した。

ドイツ気象庁は、「普段より2倍以上の降水量が最大48時間続いた。100年ぶりの前代未聞の豪雨」と発表した。BBCは、「数百人の安否が不明で、被害はさらに大きくなるとみられる」と伝えた。ロイター通信は、今回の豪雨で1300人以上と連絡が取れない状態だと報じた。

今回の豪雨で、14日に行方が分からないとされた在独韓国人3人は無事であることが確認された。駐ドイツ韓国大使館関係者は、「豪雨による停電で固定電話だけでなく携帯電話の充電ができず連絡が絶たれた」とし、「3人が安全なところに避難していることを確認した。韓国人の人命被害はまだない」と話した。

今回の豪雨は、地中海で温暖多湿の空気を含む低気圧がドイツ西部に沿って移動し、大量の雨を降らせたことによる。ドイツの南ドイツ新聞は、「地球の気温が上がり、大気が多くの水蒸気を含んで大雨が降った」と伝えた。先月のドイツの平均気温は摂氏19度で、1961~90年の同月の平均気温より3.6度高かった。気温が1度上昇するたびに水蒸気が7%増加し、雨の量が増える。

欧州連合(EU)は、被害地域への支援を宣言した。バイデン米大統領は、米国を訪れたドイツのメルケル首相に、洪水で数十人が死亡したことに対してお見舞いの気持ちを伝えた。


金潤鍾 zozo@donga.com · 金民 kimmin@donga.com