保守系最大野党の「国民の力」の元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州道(チェジュド)知事が25日、「文在寅(ムン・ジェイン)政府の全てのことを元に戻す」とし、大統領選への出馬を公式に宣言した。
元氏は同日、ユーチューブチャンネル「元喜龍TV」で中継した記者会見で、「『国民の力』は大統領選挙で挑戦者であり野党だ」とし、「先の大統領選で失敗した人ではいけない。最もクリーンで若くて革新的な人で戦わなければならない」と強調した。
元氏は同日、100兆ウォン規模の「大胆な回復プロジェクト」を核心公約に掲げ、「就任1年目に50兆ウォンをコロナで損失を被った小規模事業者や自営業者に全額支援する」とし、「その後、毎年10兆ウォンずつ5年間、予算を編成する」と述べた。また、「成長の陰で苦痛を受けた弱者に対して、家、教育、雇用の様々な分野で国家が積極的に取り組む」とし、党内から出た「小さな政府論」に線を引いた。
元氏は、「野党の最終候補は、元喜龍と尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長から出てくると考える」とし、「わが党の最終候補は、私、元喜龍だ」と主張した。そして、「私は保守の正統性の面では劉承ミン(ユ・スンミン)元議員に比べて、中道拡張性の面では洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員に比べて優位にある」と主張した。
元氏は、李俊錫(イ・ジュンソク)代表と尹氏側が「国民の力」に入党するかどうかをめぐって神経戦を繰り広げていることに対して、「尹氏は文政権の弾圧に対抗して一人で政権交代の火をともしてきた人」とし、「野党が彼を揺さぶることは望ましくない」と述べた。
元氏は、知事辞任の時期については、「(新型コロナ危機の)峠を越え、済州道政の指揮体系が堅固であるのを見て、近いうちに終える」と答えた。元氏は同日、選挙陣営の総括に当選3回の金容兌(キム・ヨンテ)元議員を選任した。
ユン・ダビン記者 empty@donga.com