ソウル劇場が営業終了を前に、3週間「ありがとうございます。上映会」を開催する。ソウル劇場は、開館から42年だが収益性の悪化で、今月31日に閉館することを決定した。
ソウル劇場は2日、「感謝の気持ちを込めた最後の挨拶として、上映会を開催する」とし、「ラインナップは一般公開の映画、下半期公開予定のプレミア上映作品、そしてこれまでのソウル劇場の様々な企画展で惜しくも脱落した名作映画を含む」と発表した。ソウル劇場は1979年、ソウル鍾路区(チョンノグ)にオープン後、団成社(タンソンサ)やピカデリーと共に、鐘路を代表する映画館として愛されてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)などによる経営難の末、閉館することを先月決定した。
「ありがとうございます。上映会」は、11日から営業最終日の31日まで3週間行われる。平日は1日100人、週末は1日200人に先着順でチケット売り場で無料チケットを提供する。上映作品は、最近公開された「モガディシュ」「人質」をはじめ、公開予定作のティルダ・スウィントン主演の「人間の声」、昨年のカンヌ映画祭の公式選定作「ラヴ・アフェアズ」の4本だ。
ソウル劇場の企画展で漏れた名作映画も再上映される。カンヌ映画祭の監督賞受賞作「フォックスキャッチャー」をはじめ、「フランシス・ハ」、是枝裕和監督の家族映画「歩いても歩いても」、「フロリダ・プロジェクト真夏の魔法」、「シュガーマン 奇跡に愛された男」、「リバー・ランズ・スルー・イット」が上映される。ソウル劇場設立者のクァク・ジョンファン会長が演出し、現会長の俳優でもある高銀兒(コ・ウンア)氏が主演した「ねずみ年夫人」も告別上映会で特別上映される。
金哉希 jetti@donga.com