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パリに渡された五輪旗、3年後の五輪は都心で開催

パリに渡された五輪旗、3年後の五輪は都心で開催

Posted August. 10, 2021 08:03,   

Updated August. 10, 2021 08:03

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「世界をパリの中心部に招待します」

2024年パリ五輪・パラリンピック組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は8日、東京五輪閉会式で五輪旗を受け取って、こう叫んだ。

東京五輪の閉会式の最後には、パリ五輪を紹介する映像が放映された。次期大会の開催地であるパリの有名ランドマークを中心に都心の各所を映し出しながらオーケストラの演奏が流れた。映像にはパリのシンボルであるエッフェル塔に横90メートル、縦60メートルの大型2024パリ五輪旗がなびく様子が映っていた。エスタンゲ会長は、「世界中に掲揚された旗の中で最大規模だ」と紹介した。パリ大会組織委は、もともと閉会式に合わせてリアルタイムで旗を揚げようとしたが、気象状況を考慮し、今年6月にテスト撮影した事前収録映像を流した。しかし新型コロナウイルス感染症で欧州旅行ができなくなった世界の人々に「パリへの郷愁」を引き起こすには十分だった。

1924年以後、100年ぶりの五輪開催となるパリのプライドはこれにとどまらなかった。エスタンゲ会長は、「われわれには五輪をより多くの人に見てもらうという目標がある。我々の計画は伝統的な競技場ではなく、都会の中心部で試合を行うことだ」と明かした。

それによると、パリの最高の名所であるエッフェル塔近くでビーチバレーボールやレスリング、柔道競技が行われる。乗馬はベルサイユ宮殿、フェンシングはグラン・パレ、ブレイクダンスはコンコルド広場で行われる予定だ。若年層の関心を高めようと、パリ五輪で初めて正式種目に採択されたブレイクダンスは、韓国が有力な金メダル候補に挙げられる種目でもある。

サッカーや競泳のように、巨大な規模の別途競技場を必要する場合は、既存の競技場を離れるのは無理だが、競技場サイズに制約が厳しくない種目は積極的に都心部に誘致し、より多くの人々に見てもらうという構想だ。2024年五輪のテレビ中継は、競技の観戦と同時に「パリ観光」の楽しみも与えるものと期待されている。

これに先立ち、フランスのエマニュエル・マクロン大統領も先月24日、東京五輪開会式に参加した後、フランスハウスで開かれた記者会見で「ユニークで革命的な開会式を作りたいという熱望がある」と言い、「開会式をセーヌ川の船の上で開く」と予告した。マクロン大統領は「トニー(エスタンゲ会長)が約1年前にこのアイデアを提案したが、最初は気が狂ったのかと思ったけど、『やってみようじゃないか』と意見が一致した」と話した。

このような戦略は、実用的でもあるとの評価を受けている。パリ五輪競技場の建設予算は33億5000万ユーロで、史上初めて五輪運営予算(39億ユーロ)より少なくかかる見通しだ。また組織委は、パリ市の中で相対的に立ち後れた地域である北部サン・ドニに五輪選手村と水泳会場を建設する予定だ。プールは大会後に地元で活用する計画だ。


任寶美 bom@donga.com