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クオモNY州知事が辞意表明、「セクハラは事実と異なる」と最後まで弁明

クオモNY州知事が辞意表明、「セクハラは事実と異なる」と最後まで弁明

Posted August. 12, 2021 07:28,   

Updated August. 12, 2021 07:28

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セクハラ発言疑惑が事実と認定され、弾劾危機に陥ったニューヨーク州のクオモ知事(63)が辞任の意向を表明した。クオモ氏は、自身への疑惑を否定し、弁明で一貫した辞任の弁を述べたが、検察の刑事起訴は避け難いとみられる。

クオモ氏は10日、テレビ演説を通じて、「私はニューヨークを愛している。ニューヨークの役に立たないことは決してしたくない。この状況で私が役立てるのは身を引き、行政を再び稼働させることだ」と明らかにした。この発表は、クオモ氏がニューヨーク州の元・現職補佐官など少なくとも11人の女性にセクハラ行為や、性的に不適切な発言をしたというニューヨーク州検察の捜査結果が発表された1週間後に行われた。元補佐官のリンジー・ボイラン氏が暴露した昨年12月から8ヵ月経った。捜査チームはこの5ヵ月間、179人の証人と参考人を調査し、クオモ氏に対するセクハラ疑惑が事実であることを認定した。その後、バイデン大統領と民主党指導部、ニューヨーク州議会がクオモ氏の辞任を求めた。

クオモ氏は同日、20分間の演説の間、提起された疑惑は事実でなく、むしろ自身が被害者だと主張した。そして、「本能はこの論議を通じて戦うことである。なぜなら、これは政治的な動機を持つ調査だからだ」とし、「不公正で事実ではない」と主張した。クオモ氏のこのような態度は、自身への捜査や弾劾の動きに政治的意図があるというフレームをかぶせ、政治的再起を模索する狙いがあるとみられるが、クオモ氏にはすでに政治的死亡宣告が下されたという見方が多い。

12年間ニューヨーク州知事を務めた父親のマリオ・クオモ氏の影響力の下、政界入りの土台を作ったクオモ氏は、ニューヨーク州政策補佐官、連邦政府住宅都市開発部長官、ニューヨーク州検察総長などを経て、2011年に州知事に当選し、3期務めた。ニューヨークをうまく先導し、次期大統領選候補の隊列にまで上がったが、今は検察の刑事起訴を心配しなければならないほどまでに墜落した。

 

クオモ氏の辞任を求めたバイデン氏は同日、ホワイトハウスで、「州知事の決定を尊重する」と述べた。「州知事として彼の業績をどう評価するか」という質問には、「クオモ氏が投票権からインフラまですべての面でかなりのことをやり遂げた。それゆえ非常に悲しい」と述べた。この発言が、クオモ氏の肩を持つのではないかという論議が起きると、サキ大統領報道官はツイッターに、「大統領はインフラに対する業務など特定の質問に答えた。大統領はクオモ氏が辞任しなければならないと述べ、暴露した女性たちにも支持を明らかにした」と火消しに乗り出した。

クオモ氏は、2週間後に州知事から正式に退く。残る任期は、来年末まで2015年から副知事を務めるキャシー・ホークル氏(63)が担う。233年のニューヨーク州史上初の女性州知事だ。


兪載東 jarrett@donga.com