与党「共に民主党」が19日、国会文化体育観光委員会(文体委)全体会議で、報道機関に懲罰的損害賠償を適用する内容を含んだ言論仲裁法改正案を強行処理した。同党は24日の法制司法委員会、25日の本会議まで強行処理の方針でいく計画だ。来年の3月9日の大統領選を約200日後に控え、同党が再び立法暴走に出たのだ。
18日に「開かれた民主党」と手を握って文体委の案件調停委員会を無力化した「共に民主党」は、19日午前11時に文体委全体会議を招集した。保守系最大野党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表と約議員40人は文体委会議室の前に集まり、「共に民主党」の強行処理を「言論弾圧」と非難したが、会議の開催を阻止できなかった。
「国民の力」は、「開かれた民主党」の金宜謙(キム・ウィギョム)議員を野党に割り当てられた調停委員に含めたことを問題視し、「案件調停委の手続きは無効」と主張したが、「共に民主党」所属の都鍾煥(ト・ジョンファン)文体委員長は採決を強行した。「賛成する議員は起立してください」という都氏の言葉に、「共に民主党」議員8人と「開かれた民主党」の金宜謙氏を合わせた9人は席から立ち、全体会議開始約2時間で、言論仲裁法は文体委を通過した。「国民の力」議員が「共産党がするようなこと」と反発したが、「共に民主党」は25日、文体委員長を「国民の力」に渡す前に、言論仲裁法立法を決着させる計画だ。
「共に民主党」の立法強行に「国民の力」は、「独裁DNAの素顔」と批判した。金起炫(キム・ギヒョン)院内代表は、「大統領府と『共に民主党』の権力が、年寄り、守旧馬鹿になった」とし、「大韓民国に再び自由民主主義が花を咲かせ、独裁権力に染まったあの政権勢力を退かせる」と述べた。鄭美京(チョン・ミギョン)最高委員は、「民主を叫んだ人々が、民主が消え民主がない」とし、「鯛焼きに鯛がないように、民主を叫ぶ彼らには民主がない」と皮肉った。数的劣勢のため「共に民主党」の立法独走を阻止する妙案がない「国民の力」は、25日の本会議で、フィリバスター(議事妨害)を申請することも考えている。
昨年の不動産3法、高位公職者犯罪捜査処法の処理に続き、再び始まった与党の立法暴走に野党「正義党」も強く反発した。裵晋教(ペ・ジンギョ)院内代表は同日、「8月臨時国会は、このままなら、住宅価格安定の放棄、気候対応の放棄、言論改革の放棄、働く国会も放棄した『4放』国会になるだろう」とし、「その中心には積弊を清算すると言いながら、清算の対象になってしまった『共に民主党』がいる」と批判した。
クォン・オヒョク記者 ユン・ダビン記者 empty@donga.com · hyuk@donga.com