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泰安干潟で朝鮮宮殿用の「龍頭装飾瓦」を発掘

泰安干潟で朝鮮宮殿用の「龍頭装飾瓦」を発掘

Posted August. 20, 2021 08:37,   

Updated August. 20, 2021 08:37

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龍の頭の形をした朝鮮前期の宮殿用装飾瓦(鷲頭)1セット(2点)が、忠清南道泰安(チュンチョンナムド・テアン)の干潟で発掘された。鷲頭を構成する一部の瓦が発見されたことはあるが、1セットが完全に発掘されたのは初めてだ。

19日、文化財庁によると、国立海洋文化財研究所は泰安の清浦台(チョンポデ)海水浴場の干潟から王室建物に使われる大型の鷲頭2点を最近発掘した。調査結果、瓦の上下部を構成する2点で、1つにまとめられる1セットとなる。接合時の高さは103センチ、幅は最大83センチだ。

下の鷲頭は、目を見開いたまま口を開けている龍の形をしている。上部の鷲頭は鴟尾(大棟の両端に載せる装飾瓦)のように端が持ち上がっているが、体をよじった小さな龍一頭が刻まれている。王室の瓦にふさわしく、龍の鱗やたてがみなどが精巧な技で描かれている。研究所は、今回の発掘遺物は崇礼門(スンレムン)に使われた鷲頭と様式が似ているという点を根拠に、朝鮮前期に作られたものと見ている。

これに先立って2019年9月、今回の発掘地の近くで地元住民が貝を採っていたところ、下部の鷲頭1点を発見した。さらに同年10月、研究所が棟に載せる将帥像1点を収拾した。

キム・ドンフン研究所学芸研究官は、「漢陽(ハンヤン)の瓦署(朝鮮王室用瓦やレンガを作る官衙)で製作された鷲頭を、全州(チョンジュ)の慶基殿(太祖御真影を奉安した殿閣)のような建物に使うため南部地方に移す途中、運搬船が沈没した可能性がある」と説明した。


金相雲 sukim@donga.com