秋の梅雨が始まり、台風12号まで北上し、25日まで全国的に大雨が降る見通しだ。
気象庁は22日、「台風12号が23日午後、済州島(チェジュド)付近を通過し、この日の夜、南海岸の付近に上陸すると観測される」と予測した。日本から北上する今回の台風は当初、韓国に上陸する前に消滅すると予測されたが、同日見直された予測が出た。現在、海水温が高く、台風のサイズが小さいだけに、台風の形を維持したまま上陸するものと予想される。台風は韓半島上陸後、24日午前には消滅する見通しだ。
台風とともに梅雨前線も影響を及ぼし、23~25日、全国に1時間当たり50~70ミリ以上の大雨が降ると予想される。特に、済州と南部地方には時速100キロの強風を伴った大雨が降ると予報された。これらの地域に降る雨は、24日まで最大400ミリ水準になる見通しだ。
梅雨前線は現在、済州島の南海上にとどまっている。ただ、26日以降も忠清道(チュンチョンド)と南部地方に梅雨前線が維持され、今月末まで雨が降るとみられる。気象庁は今後、梅雨前線の影響を受ける地域が大きく変わる可能性があると見ている。
一方、週末、全国に強い風と大雨が降り、被害が相次いだ。22日、消防当局などによると、前日に豪雨警報が出された釜山(プサン)では、道路浸水44件など計100件の雨の被害届が寄せられた。
午後2時40分頃、釜山鎮区(チング)で道を歩いていた20代の女性が、近くの工事現場の10階から落ちた長さ2メートル、幅0.5メートルの鋳型に当たって頭にけがをした。午前11時21分頃は、沙上区毛羅洞(ササング・モラドン)にあるマンションの21階でベランダの窓が強風で割れて50代の住民が怪我をし、中区南浦洞(チュング・ナムポドン)のビーフ広場の建物の外壁タイルが強い風で落ちた。
同日、豪雨警報と強風注意報が出された仁川(インチョン)でも、20件の被害が発生した。午前11時12分頃、富平区十井洞(プピョング・シプジョンドン)で4階建て住宅の3、4階壁面の外装材が強い風に落ちて、近くに止めてあった車を襲った。
ソン・ヘミ記者 1am@donga.com