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「タリバンが韓国と働いた関係者を捜索…生きるために脱出」

「タリバンが韓国と働いた関係者を捜索…生きるために脱出」

Posted August. 26, 2021 10:44,   

Updated August. 26, 2021 10:44

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「朝、空港に入ろうとしたが、タリバンが阻止した」

タリバンを避けて韓国行きを決心したアフガニスタン人男性のAさんは、空港に発つ日の朝をこのように振り返った。Aさんは「他の車両に乗り換えて、かなり遠くにある他の入口から(空港に)入ることができた」と当時の緊迫した状況を伝えた。

Aさんは前日、カブール空港で韓国政府と行ったインタビューで、「タリバンは外国政府機関で働いたという理由で私たちに危害を加える可能性があるので、脅威を感じた」と韓国行きを決心した背景について説明した。ただ、「母や他の家族が(現地に)残っている」と話すときは、表情が暗くなることもあった。

駐アフガン韓国大使館で2年4カ月間働いたという女性のBさんは、空港に来る間、幸いタリバンの検問を避けることができた。夫や2人の息子と一緒に来たというBさんは、「(空港に来る日)私たちは朝早く出てきた」とし、「大通りや高速道路などではない他の道に行ったおかげで、タリバンの検問を避けられたようだ」と安堵のため息をついた。しかし、故郷を離れるのは大きな決心を必要とすることだ。Bさんは、「(韓国行きを選んだのは)容易ではない決定だったが、やらなければならなかった」と話した。自分と家族の命を救うための避けられない選択だったという。Bさんは、韓国大使館が初めて脱出の意思を尋ねたのは約1カ月前だったという。その後、カブール周辺に住んでいたが、空港に来る1週間前、カブールに移動して滞在し、韓国大使館側から毎日、現地の状況や脱出計画などの説明を受けたという。

最後に、やはり韓国大使館で働いていたというアフガン男性のCさんは、「現地の状況は非常に良くない」と繰り返し強調した。Cさんは、「タリバンは誰が韓国と働いたのかを知ろうとしている」とし、「私と家族にとって危険な状況だ」と、韓国行きを選んだ理由を説明した。

韓国政府と共に働いた縁をきっかけに、韓国に来ることができた彼らは、韓国人らに伝えたいメッセージを尋ねられると、皆、笑みを浮かべて同じ言葉を口にした。「本当にありがとう」と。


申晋宇 niceshin@donga.com