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コロナ禍の中、保健労組が来月2日にスト

コロナ禍の中、保健労組が来月2日にスト

Posted August. 28, 2021 08:17,   

Updated August. 28, 2021 08:17

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新型コロナウイルス感染症の第4波の勢いがなかなか衰えない中、看護師など現場の医療陣約5万人が加入した全国保健医療産業労働組合(保健医療労組)がゼネストを予告した。新型コロナ専従病院と選別診療所の人員も参加するものとみられ、第4波防疫への支障が懸念される。

全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の保健医療労組は27日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)の労組会館で記者会見を開き、来月2日からゼネストに突入すると明らかにした。18日から26日まで行われたスト賛否投票では89.8%が賛成した。これに先立って、労組は17日、全国労働委員会に労働争議調整を申請し、政府と交渉を行ったが、合意には至らなかった。感染症専門病院の設立や新型コロナ対応の医療人材投入基準作りなどが、同労組の要求事項だ。労組は来月1日までに政府が解決策を示さなければ、2日午前7時からストに突入すると明らかにした。労組側は、「政府が解決策を出せば、ストが事前に解決される可能性がある」と明らかにした。

ストが始まっても、全ての医療スタッフがストに乗り出すわけではない。労組によると、今回のストは労働調整争議を申請した看護師、臨床病理士などの組合員5万6000人のうち約70%の3万9200人が参加する。残りの1万6800人余りは救急室、重患室、分娩室、新生児室などに勤務して参加しない。組合員の中に医師はいない。ただ、新型コロナ担当病院や選別診療所に勤務する医療人材は、ストに参加する予定だ。

韓国内の新規感染者数は減っていない。27日午前0時基準で、新型コロナの新規感染者は1841人で、52日連続4桁の患者が出ている。重症患者も同様に、4日間で400人台となっている。金富謙(キム・ブギョム)首相は同日、中央災難安全対策本部会議で「強化された距離確保の効果が現れるには時間がもう少し必要だろう」と述べた。

首都圏の場合、強い社会的距離確保が7週間続く中、政府は今回の秋夕(チュソク、陰暦8月15の節句)連休(9月19-22日)期間中に、家族会と療養病院を訪問できる基準を検討している。昨年の秋夕と今年の旧正月連休期間には、家族の集まりの自粛を勧告したことがある。

中央事故収拾本部の孫映萊(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は同日、「来週まで新型コロナの拡大状況を見守り、今回の秋夕期間中の家族間の集まりと療養病院面会などの基準を出したい」と語った。政府はワクチン接種完了者を対象に、祝日の家族の集まりの人員制限を増やす案を検討しているという。


キム・ソヨン記者 イ・ジユン記者 ksy@donga.com · asap@donga.com