孫興民(ソン・フンミン=29、トッテナム・ホットスパー)が、憧れていた「スーパースター」クリスティアーノ・ロナウド(36)と同じイングランド・プレミアリーグ(EPL)で直接対決する夢のような場面が繰り広げられることになった。
マンチェスター・ユナイテッドは28日、公式ホームページでロナウドと契約に合意したと発表した。マンUはユベントスに1280万ポンド(約205億ウォン)の移籍金を支払い、リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)のライバルである大物スターの獲得に成功した。2003年、18歳でスポルティング・リスボン(ポルトガル)からマンUへ移籍し2009年までプレーしながら世界的なスターに成長したロナウドは、12年ぶりにEPL舞台に復帰する。
孫興民にはも新たなモチベーションになる見通しだ。孫興民は有望株時代にマンU所属だったロナウドのプレーに魅了され、世界的なサッカー選手になりたいという夢を育んだ。ロナウドと同じく18歳で欧州ビッグリーグのドイツ・ブンデスリーガにデビュー(ハンブルク)し、EPLの舞台では「ワールドクラス」に成長した孫興民は、ロナウドに似たプレースタイルで「ソン・ナルド」というニックネームも持っている。
孫興民は2015年に欧州サッカー連盟(UEFA)が主催したファンとのインタビューで、「ロナウドのサッカースタイルが好きだ」と褒め称えた。昨年9月には自動車専門ユーチューブチャンネル「モーターグラフ」のインタビューでも、「子どもの頃から僕のロールモデルは相変わらずロナウド」と答え、今年1月のオンライン動画サービス「アマゾン・プライム・ビデオスポーツ」のインタビューでも「5分の時間が与えられたら会いたい人」という質問に「ロナウドに会いたい。どう練習しているのかについて真剣に話し合いたい」と答え、ファンとしての変わらなき愛情を見せた。
孫興民とロナウドは、両チームがシーズン初対決をする10月31日に顔を合わせる可能性が高い。これまで二人が試合で顔を合わせたのは2度。ロナウドがレアル・マドリード所属だった2017~2018シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグで、ロナウドはフル出場し、孫興民は後半44分に途中出場して約4分間、同じピッチでプレーした。ロナウドがユベントス所属だった2019年にはプレシーズンの親善大会として開催されたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)で前半45分間、ゴール対決を繰り広げた。孫興民は前半が終わった後、ロナウドとユニホームを交換した。
ロナウドはマンU時代、292試合で118ゴールを決め、EPL優勝3回、欧州CL優勝1回を経験した。
兪載泳 elegant@donga.com