米国防総省が26日(現地時間)、アフガニスタンの首都カブールの国際空港の前で起こった自爆テロの犠牲になった米兵の情報をメディアに公開した。犠牲になった13人の米兵の平均年齢は22歳だったと、米紙ニューヨーク・タイムズなどメディアが伝えた。
海兵隊整備担当だったニコル・ジーさん(23・写真)は、テロ発生の約1週間前、カブール空港で両手に抱えた赤ちゃんを見ている自身の写真をインスタグラムに載せ、「私はこの仕事が好き」と書いた。ジーさんのインスタグラムには、アフガンを脱出しようとする人々を機体へと誘導したり、進級の知らせに喜ぶ様子も投稿されていた。ジーさんの父親のリチャード・エレーラさんは、「娘が死ぬ数日前、アフガンからメールを送ってきた」とし、「タリバンから逃れて脱出しようとする女性と子どもたちを助けていると言った」と米紙ワシントン・ポストに語った。ジーさんは、航空管制官になりたかったが、不整脈のため整備技師に職種を変えたという。ジーさんの親しい米軍仲間のマロリー・ハリソンさんはフェイスブックに、「彼女の車がまだ(ノースカロライナ海兵基地の)駐車場にある」とし、「最も親しい友だち、永遠の姉妹」と書いた。
犠牲者となったライリー・マクコラムさん(20)は、妊娠中の妻が約3週間後に出産を控えていた。遺族は「マクコラムは立派な父親になるはずだった」と話した。幼い頃からおもちゃの銃を持って遊び、海兵隊員になることを夢見たマクコラムさんは、18歳になると入隊を志願した。海兵隊を除隊すれば、歴史の教師とレスリングのコーチになることを望んでいたという。
海兵隊員のカリーム・ニクイさん(20)は、9・11テロが発生し、これによってアフガン戦争が始まった2001年に生まれた。子どもの頃から柔術に長けていたニクイさんは、海兵隊員を一生の職業にしようとした。ニクイさんの父親は、テロ発生後、ニュースを確認するためにテレビを見ていた時、家に訪ねてきた3人の海兵隊員から息子の死の知らせを聞いたと、ロイター通信に明らかにした。父親は「息子は戦争が始まった年に生まれ、戦争が終わる年に生を終えた」と話した。ニクイさんは自爆テロが起こる数時間前にも、アフガンの子どもたちと一緒にいる動画を家族に送った。
兪載東 jarrett@donga.com