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バイデン政権、8ヵ月間で大使承認は2人だけ

バイデン政権、8ヵ月間で大使承認は2人だけ

Posted September. 14, 2021 08:29,   

Updated September. 14, 2021 08:29

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バイデン米政権が発足して8ヵ月が経過したが、現在までに議会の最終承認を受けた海外大使は2人だけであることがわかった。中国牽制、アフガニスタンからの米軍撤退後のテロ対応など海外の国家と協力する課題が多い状況で、大使の空白が長引いていることを受け、ワシントン内外で懸念が提起されている。

 

12日、新興メディア「アクシオス(AXIOS)」の報道によると、今年1月のバイデン政権の発足後、上院が承認した大使は、リンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使、ケン・サラザール駐メキシコ大使の2人。同時期、オバマ元政権では56人が承認を受け、ブッシュ元政権で50人、トランプ政権では20人に近い大使が最終承認を通過した。上院の最終承認を待つ大使ら国務省の高位職の指名者は60人にのぼる。駐中国大使に指名されたニコラス・バーンズ氏、駐日大使に指名されたラーム・エマニュエル氏も含まれている。非営利団体「官民パートナーシップ(PPS)」の分析によると、大使を含め上院の承認が必要な外交安保分野の高位職は、国務省、国防総省、国土安全保障省などを合わせて170だが、このうち26%しか決まっていない。

 

承認の手続きが遅れている最大の理由は、野党共和党のテッド・クルーズ上院議員が阻止しているためだ。対ロシア強硬派のクルーズ氏は、大使の承認と引き換えに、欧州までパイプラインを連結するロシアの「ノードストリーム2」事業に対する制裁を求めている。アフガンからの米軍撤退の影響で、予想していなかった外交安保状況が展開し、承認作業は後方に押されたムードだ。CNNは、「指名者はすでに超党派の支持を受けている。指名者の資質問題ではなく、政治のために承認が遅れ、バイデン政権の外交政策に影響を及ぼしている」と指摘した。

韓国の場合、大使の人選も五里霧中だ。韓国系のユリ・キム駐アルバニア大使が有力視されていたが、候補選びは振り出しに戻ったという。これまでの承認のスピードを考えると、駐韓大使は来年上半期にソウル赴任が可能になるとみられる。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com