あの明るい月はいつからあったのか、杯を持って青空に問いかける。/空の上の宮殿は、今夜は何年だろうか。風に乗って帰りたいが、美しい玉の楼閣、あまりにも高く寒さに耐え切れないか心配だ。/立ち上がって踊りながら清い自分の影と遊ぶので、人間世界に留まるのがむしろましだ(上編)。//「赤い楼閣を回って、絹の窓際に降りてきて、不眠の私を照らす月明かり/恨みもないのに、どうしようと月は別れの時にだけ、いつもあんなに丸くなるのか。/人間には悲しみと喜び、別れと出会いがあり、月には曇りと晴れ、丸と欠けがあるはず。/このようなことは昔から完全無欠ではなかった。/ただ願わくは、私たちは長生きし、千里の遠くでもあの美しい月を一緒に楽しめたら(下編)。
(明月幾時有, 把酒問靑天. 不知天上宮闕, 今夕是何年. 我欲乘風歸去, 又恐瓊樓玉宇, 高處不勝寒. 起舞弄淸影, 何似在人間./轉朱閣, 低綺戶, 照無眠. 不應有恨, 何事長向別時圓. 人有悲歡離合, 月有陰晴圓缺, 此事古難全. 但願人長久, 千里共嬋娟.) 「水調歌頭」(蘇軾:1037~1101)