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ゴッホが29歳の時に描いたスケッチ画、初公開

ゴッホが29歳の時に描いたスケッチ画、初公開

Posted September. 18, 2021 08:21,   

Updated September. 18, 2021 08:21

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オランダの後期印象派の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)が描いたスケッチ画が初めて公開された。BBCなどによると、オランダ・アムステルダムにあるファン・ゴッホ美術館は16日(現地時間)、ゴッホが29歳の時に鉛筆で描いた「『疲れ果てて』の習作(Study for Worn Out)」(写真)を展示した。この作品は、ゴッホが1882年11月、オランダ・ハーグに住んでいる時、隣人の労働者だった老人を描いたものだ。作品の中の老人は、人生に疲れ切った様子で、いすに座って頭を抱えている。

ゴッホは、1878年に神学校を辞めた後、聖職者になることをあきらめ、1880年から弟テオ・ファン・ゴッホの提案で画家の道に進んだ。「『疲れ果てて』の習作」は、画家転向2年目にスケッチ能力を向上させるために描いた作品の一つ。ゴッホの名作「悲しむ老人」(1890年)はこれを基に制作されたという見方もある。

オランダの美術コレクター、ヘンク・ブレマーが1910年にこの作品を購入した後、公開することなく子孫に遺した。最近、子孫はファン・ゴッホ美術館に鑑定を依頼し、分析の結果ゴッホの未公開の作品であることが確認された。来年1月2日までファン・ゴッホ美術館で展示された後、所蔵者に返される予定だ。


金潤鍾 zozo@donga.com