Go to contents

51歳の「タンク」崔京周、韓国人初PGAチャンピオン大会で優勝

51歳の「タンク」崔京周、韓国人初PGAチャンピオン大会で優勝

Posted September. 28, 2021 08:25,   

Updated September. 28, 2021 08:25

한국어

「タンク」崔京周(チェ・ギョンジュ=51)が韓国人としては初めて米プロゴルフ(PGA)ツアーチャンピオン大会で優勝カップを掲げた。昨年、韓国人としては初めて満50歳以上の選手が出場するPGAチャンピオンツアーの舞台にデビューしてから2年ぶりのことだ。

崔京周は27日、米カリフォルニア州モントレー・ペブルビーチゴルフリンクス(パー72)で閉幕したPGAツアー、ピュア・インシュランス選手権の最終ラウンドで、5バーディー、1ボギーで4アンダー68をマークした。通算13アンダー203を記録した崔京周は、ベルンハルト・ランガーとアレックス・チェカ(以上ドイツ)の2位グループを2打差に引き離して優勝した。

崔京周が公式戦で優勝したのは、自らホストを務めて2012年10月に開催した韓国プロゴルフ(KPGA)コリアンツアー、CJインビテーショナル以来9年ぶり。優勝賞金33万ドル(約3億8000万ウォン)を手にした崔京周は、「最後の優勝から10年近く経っての優勝だが、錚々たるプレイヤーたちと競争したので簡単ではなかった」とし、「優れたライバルたちと素晴らしい会場で戦ってトップに立てたので喜びもひとしおだ。これまでぺブルビーチで数えきれないほど試合の参戦してきたが、今日が一番幸せでファンタ―スティックな日だ」と感想を語った。

崔京周は今回の優勝で、韓国ゴルフ史にもう一つの足跡を残した。1994年からコリアンツアーで活躍した崔京周は、1999年11月にクォリファイングスクールを経て韓国人初となるPGAツアー出場資格を獲得した。崔京周はこれに止まらなかった。2002年5月、PGAツアーのコンパック・クラシック・オブ・ニューオリンズで韓国人としては初めてPGAツアーの優勝トロフィーを掲げた。2011年には「第5のメジャー戦」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権でアジア選手では初めてチャンピオンになった。PGAツアー通算優勝8回でアジア選手では最多記録だ。崔京周は先週、チャンピオン大会のサンフォードインターナショナルのプレーオフにもつれた接戦の末、惜しくも優勝を逃してから1週間ぶりに優勝を飾った。

崔京周が20年以上、韓国ゴルフの開拓者として活躍を続けることができたのは、逆境と苦難を乗り越えて無限変身をしてきたからだ。崔京周は2008年、PGAツアー・ソニーオープンで通算7勝を達成してからスランプに陥った。度重なる負傷や40代の年齢などを挙げて「崔京周は終わった」と言う人もいた。しかし、2008年に食事療法と体力トレーニングで体重を10キロも減らした。大好物のキムチチゲや豚肉も止めた。負傷防止とロングランのためには減量しならなければならないと判断したからだ。スイングも柔らかくて簡潔に修正した。2011年にプレーヤーズ選手権で優勝した崔京周は、2018年には甲状腺がんが見つかり、除去手術も受けた。体重が13キロも落ち、選手生活の危機を迎えたが、前向きなマインドと強い気持ちで乗り越えた。当時、崔京周は「あまりにも前ばかり見て走ったきてようだ。これからはもっと謙虚に腰を低くしなければならないと思う」と話した。

韓国ゴルフ歴史にもう一つの名前を刻んだ崔京周は28日に帰国する。30日から4日間、京畿道驪州市(キョンギド・ヨジュシ)のフェーラムクラブ(パー72)で開かれるコリアンツアー現代海商(ヒョンデヘサン)の崔京周インビテーショナルに出場するためだ。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com