先月、ネットで取引された中古のキムチ冷蔵庫に入っていた現金1億1000万ウォン(写真)の持ち主が判明した。
済州道(チェジュド)西部警察署は28日、「先月6日に中古キムチ冷蔵庫から見つかった5万ウォン札2200枚(約5万ウォン)の持ち主が、ソウル市に住んでいた60代の女性Aさんであることが確認された」と発表した。キムチ冷蔵庫は、ソウル鍾路区(チョンログ)にある中古品販売業者を通じて済州島に届けられた。
警察は5万ウォン札の現金と共に発見された薬局の封筒と病院の退院記録、現金が発見された封筒に書かれた筆跡や指紋などを鑑定し、Aさんの身元を突き止めた。Aさん家族が遺品を整理しながら、見積りを出すために撮っておいたキムチ冷蔵庫の写真と済州島に送られたキムチ冷蔵庫が一致していることも確認した。現金はAさんが受け取った保険金と財産の一部を処分したもので、犯罪容疑は見つからなかった。
Aさんが亡くなった直後、遺族は現金束が付着されていたことを知らずにキムチ冷蔵庫を中古品販売業者を通じて処分した。中古品販売業者も、冷蔵庫の水平を合わせるための紙束だと考えて、封筒の中身は確認しなかった。
届け出た50代のBさんは、ネットで購入したキムチ冷蔵庫の受け取った後、掃除をする過程でキムチ冷蔵庫の底裏に付着されている現金の束を発見した。5万ウォン札が100~200枚ずつ10束に分けられ、ビニールに包まれたままテープで底裏に貼られていた。
Aさんは昨年9月に死亡し、警察は現在をAさんの家族に渡す予定だ。届けたBさんは遺失物法に基づき、被害額の5~20%の範囲内で報労金がもらえる。
任宰永 jy788@donga.com