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北朝鮮メディア、「極超音速ミサイル発射」と報道

北朝鮮メディア、「極超音速ミサイル発射」と報道

Posted September. 30, 2021 08:25,   

Updated September. 30, 2021 08:26

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北朝鮮が28日に慈江道(チャガンド)で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が今年1月に開発を公言した「極超音速ミサイル」の試験発射を行ったことが、29日確認された。極超音速ミサイルは、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に続き、韓米ミサイル迎撃網では迎撃が難しい「ゲームチェンジャー」と呼ばれる。北朝鮮が今後ミサイル能力を完成させ、戦術核を装着して実戦配備する場合、韓国への核の脅威が異次元のものになると懸念されている。

 

北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、「国防科学院が28日午前、慈江道龍林郡都陽里(リョンリムグン・トヤンリ)で新たに開発した極超音速ミサイル『火星(ファソン)8』の試験発射を行った」と報じた。同通信は、「初の試験発射」と強調し、「初めて導入したアンプル化されたミサイル燃料系統と発動機の安定性を確認した」と明らかにした。また、「目標としていた全ての技術的指標が、設計上の要求を満たした」とも伝えた。

北朝鮮が公開した写真に写った火星8の外形は、中国の極超音速ミサイル「東風(DF)17」と非常によく似ている。試験発射は、朴正天(パク・ジョンチョン)労働党書記が主導し、正恩氏は視察しなかった。「初の試験」という点で、近く追加の試験発射を行うものとみられる。

米国務省報道官は29日(現地時間)、「(北朝鮮の)いかなる新たな能力に関する報道も深刻に受け止めている」とし、「地域と国際社会を不安定にさせるすべての不法なミサイル発射を非難する」と明らかにした。