「岸田文雄政権」が4日、公式に発足した。
与党自民党の岸田総裁は同日、衆議院と参議院で実施された首相指名選挙でいずれも過半数を獲得し、第100代首相に選出された。菅義偉首相は384日間在職して退任した。
岸田氏は同日、松野博一元文部科学相(59)を官房長官に任命するなど、20人の新内閣を発表した。13人が初入閣で、40代からは2人が起用された。読売新聞は、「『老壮青』バランスを重視した布陣」と報じた。外交安保ラインの茂木敏充外相(65)と岸信夫防衛相(62)を再任し、安倍晋三元首相の最側近とされる萩生田光一文部科学相(58)は経済産業相に横滑りさせた。松野氏は、安倍氏が率いる細田派の事務総長。過去問題や輸出規制問題など韓日関係に多く関与する省庁の人事に安倍色が濃厚だ。
岸田氏は2015年12月、韓日慰安婦合意当時、外相だった。韓国の裁判所の慰安婦および元徴用工判決に対して「国際法違反だ。韓国が解決しなければならない」と主張しており、韓日関係が短期間に改善されることは困難とみられる。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日午後、岸田氏に就任を祝う書簡を送り、韓日関係を未来志向的に発展させるために「共に努力していこう」との意向を伝えた。朴炅美(パク・ギョンミ)大統領府報道官は、「政府は日本の新内閣とも対話する準備ができており、両国の共同の繁栄に向けて経済や文化、人的交流など諸般の分野で発展的方向で協力を強化していく」考えを明らかにした。
東京=パク・ヒョンジュン特派員 パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com