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「映画163本のデーターを1秒で処理」 SKハイニックスが第4世代DRAM開発

「映画163本のデーターを1秒で処理」 SKハイニックスが第4世代DRAM開発

Posted October. 21, 2021 08:38,   

Updated October. 21, 2021 08:38

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SKハイニックスが、既存製品に比べてデータ処理速度を約80%向上させたDRAMメモリー半導体「HBM3」を業界で初めて開発したと20日、発表した。

HBMとは、いくつかのDラムチップを垂直につなげて、既存の単一Dラム製品に比べてデータ処理速度を向上させた高性能製品を指す。2013年、SKハイニックスは世界初の第1世代HBMを発売し、その後、第2世代(HBM2)を経て、昨年7月に第3世代(HBM2E)の量産に成功した。今回開発に成功したHBM3は第4世代製品だ。

HBM3は、1秒当たり8~19GB(ギガバイト)のデータを処理できる。フルHD級映画(5GB)163本を1秒でダウンロードできる水準だ。直前の製品のHBM2Eに比べ、速度が7~8%向上した。汎用製品のDDR4に比べ33倍、DDR5より16倍速い速度だ。以前の世代とは違って、製品の中にエラー訂正コードを内蔵し、Dラムセルで送られたデータのエラー部分を、自ら補正する機能も追加した。

SKハイニックスは、HBM3を需要とするシステムが登場するものとみられる来年半ばから、本格的に大量生産に入る計画だ。16GBと24GBの二つの容量の製品で発売される予定だ。24GBは、Dラム製品の中では最大容量だ。

今後、HBM3は、高性能データセンターなどで主に使われる見通しだ。人工知能(AI)の完成度を高めるマシンラーニング、気候変動の解析や新薬開発などに使われる大容量スーパーコンピューターにも採用されるだろうと、業界では見ている。


郭道英 now@donga.com