韓日首脳、来週の国連会議で初会談の可能性

岸田文雄首相（写真）が、来月１、２日（現地時間）に英グラスゴーで開催される国連気候変動枠組み条約第２６回締約国会議（ＣＯＰ２６）に出席する方向で調整していると、ＮＨＫが２４日、報じた。文在寅（ムン・ジェイン）大統領も、ＣＯＰ２６に出席する計画なので、両首脳の初の対面会談が実現するか注目される。

ＮＨＫによると、岸田氏は３１日に衆議院選挙の投開票が行われることやＣＯＰ２６へのオンラインでの参加が難しい状況であることから対応を検討してきた。また、脱炭素社会の実現に向けて気候変動対策に対して日本が積極的な姿勢を示すことを国際社会にアピールする必要があると判断した。ただ、読売新聞は２３日、「衆院選の結果によっては、訪英を取りやめる可能性もある」と伝えた。

岸田氏のＣＯＰ２６への出席が実現すれば、４日に就任してから初めての外国訪問となる。文大統領は２８日から来月５日まで７泊９日の日程で欧州を歴訪し、ＣＯＰ２６にも出席する予定だ。

文大統領と岸田氏は１５日に初めて電話会談したが、元徴用工訴訟問題や慰安婦問題に対して立場の違いを縮めることはできなかった。文大統領は岸田氏に、「直接会って両国関係の発展方向について虚心坦壊に意見を交換することを期待する」と話した。岸田氏は電話会談後、記者団に、「過去の問題とは別に日韓のコミュニケーションは続けていかなければならない」としながらも、文大統領とのさらなる会談については「決定されたことはない」と述べた。


東京＝パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com