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中国、教皇庁に国交樹立の条件で「台湾との断交」を要求

中国、教皇庁に国交樹立の条件で「台湾との断交」を要求

Posted October. 27, 2021 08:25,   

Updated October. 27, 2021 08:25

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中国が、ローマ教皇庁(バチカン)に国交樹立の条件として台湾との断交を求めたことがわかった。中国と台湾のうちどちらかを選択することを迫ったのだ。バチカンは、台湾と修交した世界15ヵ国の1つで、欧州では唯一。

25日、聯合報など台湾のメディアによると、イタリアの主要紙コリエレ・デラ・セラは24日、教皇庁関係者を引用して、「教皇庁は中国と対話しようとしているが、中国は教皇庁に二者択一を迫っている」とし、「主導的に外国と断交した前例がない教皇庁にとって困惑する状況だ」と伝えた。教皇庁は、台湾との断交を求める中国に対して、国交樹立を先にした後、台湾問題を再び議論することを提案したが、中国はこれを拒否したという。

台湾の戴瑞明・元駐バチカン大使は聯合報とのインタビューで、「中国は教皇庁の提案を受け入れないだろう」とし、「中国は教皇庁が台湾との関係を整理しなければ、修交しないだろう」との考えを示した。また「中国がバチカンと修交しても、宗教の内政干渉を許可しない中国政府が死刑制度の廃止、人工妊娠中絶反対の立場を主張する教皇庁の布教を認めるかは疑問だ」と付け加えた。

 

現在、台湾と修交した国はバチカンをはじめパラオ、ホンジュラス、パラグアイなど世界で15ヵ国にすぎない。バチカンが台湾と断交する場合、台湾が受ける衝撃は相当なものと予想される。台湾外交部の欧江安報道官は、「台湾は教皇庁と緊密な関係を維持している」とし、「10日の台湾建国記念日の記念式で教皇庁が台湾人の平和・繁栄を祝福したことは、両国の友情を立証する」と強調した。


金祺容 kky@donga.com