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アトランタが世界一に、今年移籍のソレアが大暴れ

アトランタが世界一に、今年移籍のソレアが大暴れ

Posted November. 04, 2021 09:11,   

Updated November. 04, 2021 09:11

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米大リーグの今季ワールドシリーズ(WS)の主人公はアトランタ・ブレーブスだった。

アトランタは3日、テキサス州ヒューストンのミニッツメイド・パークで行われたWS第6戦でヒューストンに7-0の完勝を収め、通算4勝2敗でシリーズを制した。グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツなど投手トロイカが大活躍した1996年以後、25年ぶりにチャンピオンリングをはめた。1914年(当時ボストン・ブレーブス)と1957年(当時ミルウォーキー・ブレーブス)に次ぐ通算4度目の優勝だ。アトランタ出身で1957年のWS制覇の主役でもある「伝説の本塁打王」ハンク・アーロン(通算755本塁打)が今年1月に死去したが、アトランタはあいにくも同年のWSを制した。

アトランタのWS挑戦の歴史は、どのチームよりも険しかった。主力外野手のマーセル・オズナ(31)が今年5月、家庭内暴力容疑で離脱したのに続き、チームの看板であるロナルド・アクーニャ・ジュニア(24)まで7月に右膝の前十字靭帯断裂でシーズン終了となった。オールスターブレイク前まで44勝45敗でナショナルリーグ東地区3位に止まった。当時、データサイト「ファングラフス」はアトランタがポストシーズン(PS)に進出する確率は8%、WS優勝確率は0.4%と予想していた。

しかし、アトランタのアレックス・アンソポロスGMは希望を捨てなかった。7月に入り、ジョク・ピーダーソン(29)をシカゴ・カブスからトレードしたほか、トレード期限(7月31日)にアダム・デュバル(33=元マイアミ・マリーンズ)、エディ・ロザリオ(30=元ミネソタ・ツインズ)、ホルヘ・ソレア(29、元カンザスシティ・ロイヤルズ)ら外野手要員を大挙獲得した。移籍した選手たちが活躍したアトランタは、これ見よがしに後期に44勝28敗を記録して東地区首位でPSに安着した。

ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)MVPのロザリオに続き、WSでチームを率いた選手も、今季に移籍したソレアだった。同日、チームの2番DHで先発出場したソレアは、3回表の無死1、2塁のチャンスで飛距離446フィート(約136メートル)の左越え超大型場外本塁打を放ち、決勝打点を挙げた。

新型コロナウイルスの感染判定で、NLCSでは2打席に止まっていたソレアだが、WSでは別人のような活躍を見せた。第1戦でWS史上初となる1回表の先頭打者本塁打を放ち、第4戦では代打で出場して二者連続勝ち越し本塁打を放った。WSで記録した決勝本塁打だけで3本だ。ソレアはキューバ出身では1997年のリバン・ヘルナンデス(当時フロリダ・マリーンズ)以来、WS史上2人目のMVPになった。

同日、アトランタのホーム球場トゥルーイスト・パークには1万4000人あまりのファンが詰めかけて試合を観戦した。「GMの野球」で優勝に一助したアンソポロスGMは先週末、コロナ陽性判定を受け、自宅で試合を見なければならなかった。症状がないため、6日に予定されている優勝パレードには参加するものと見られる。


姜泓求 windup@donga.com